近年人気が急上昇中の水のアクティビティ、SUPはそれほど激しい動きをしないので、気軽に始められるスポーツとして認知が広がってきていますよね。
SUPは湖で楽しむもの、というイメージも強いかもしれませんが、実は川や海でも楽しむことができるスポーツです。
湖でのSUPも気持ちいいですが、海でのSUP(海サップ)は、透き通った水面と壮大な景色を楽しめるのが最大の魅力で、湖でのSUPにはない楽しさがあります。
しかし「SUP初心者でも海でSUPできるの?」「何を準備すればいいの?」と不安に思う方も多いでしょう。
そこでこの記事では、SUP初心者が海SUPを安全に楽しむための基本や、海SUPと湖SUPの違い、そして、初心者でも海SUPを楽しめるおすすめスポットをわかりやすくご紹介していきます。
海SUPと湖SUPの違いって?まずは違いを知ろう
まず押さえておきたいのが、「海」と「湖」でのSUPの違いです。SUP初心者の方の中には、湖でのSUPなら何度かやったことがある!という方もいらっしゃるでしょう。
湖と海では何が違うのでしょう?
海SUP | 湖SUP | |
水面の特徴 | 風や波、潮の流れがある | 穏やかで安定している |
難易度 | 中級者以上(条件による) | 初心者向け |
魅力 | 開放感、絶景、他のアクティビティも多彩 | 静かなので練習に最適 |
一言でいえば、海でのSUPは中上級者向け、湖でのSUPは初心者向けという違いになります。SUP初心者がいきなり海でSUPをする場合、風や波に慣れていないとバランスを崩しやすいため注意が必要です。
ただし、海SUPならではの開放感や、シュノーケリングなど他のアクティビティと組み合わせた楽しみ方は湖では味わえないので、初心者でも海SUPに挑戦したいと思いますよね。
初心者が海SUPにチャレンジする際は、まず湖や湾内など穏やかな場所でしっかりと基本を練習し、風が弱く波の少ない午前中に海SUPへ挑戦するのがおすすめです。
初心者が海SUPを楽しむうえでの注意点や持ち物などについては次の章から詳しく解説していきます。
初心者が海SUPを安全に楽しむための必須装備と持ち物
海SUPを安全に楽しむためには安全対策がとても大切です。以下のアイテムをしっかり準備しましょう。
必須アイテム
- ライフジャケット(PFD):万が一落水しても浮力を確保できる命綱です。これは上級者になっても必ず着用するようにしましょう。
- リーシュコード:ボードと自分をつなぐコードです。海では流される危険があるため絶対必要です。
- マリンシューズ:海底の岩や貝殻で足をケガするのを防ぎます。
- 日焼け&熱中症対策:海上は想像以上に日差しが強いです。帽子やラッシュガード、飲み物は必須です。
あると便利なアイテム
- 防水スマホケース(海の上で写真を撮る場合や万が一の連絡用にあると便利)
- サングラス(ストラップ付き)
- GoProなどアクションカメラ(映える写真を残せる)
これらのアイテムを事前にしっかりとそろえておけば、初心者でも安心して海SUPを楽しめます。
初心者が海SUPを楽しむための基本と注意点
海SUPには、湖SUPにはない注意ポイントがたくさんあります。安全に楽しむためのコツを押さえておきましょう。
天気・風予報は必ずチェック!
→ 海SUPを楽しむなら、天候や風は必ずチェックしましょう。風速3m以下が初心者の目安です。強風や波が高い日は危険が伴うので、中止を判断する勇気も必要です。
スクールや体験ツアーに参加するのがベスト
→ SUP初心者の方はスクールに入るのが安全面でも上達面でもベストです。プロのインストラクターが海況を判断してくれるので安心ですし、コツを教えてくれるので上達も早いです。
岸から離れすぎない
→ 海なので、潮流に流されて戻れなくなるケースもあります。最初は湾内やビーチ近くで練習しましょう。
落ちることを前提に練習!
→ 初心者のうちは水に落ちることも多いと思います。落水してもパニックにならないように、ボードに戻る練習をしておくと安心です。
SUP初心者が海SUPに出かけるときの手順・判断基準・練習メニュー
出発前の最優先ルール
・ライフジャケット着用
・リーシュ装着
・天候と海況確認
海SUPに出かける前に、この3つは必ず確認&実行するようにしてください。これが満たされない状況で海に出るのは危険です。
出発前チェック
- 天候・風速:風速0–3 m/sが理想で、このくらいの風速なら穏やかな海面でSUPが楽しめます。逆に3–5 m/sは注意が必要で、5 m/s以上は原則中止にしてください。
- 潮汐・潮流:出発地の潮位と潮の流れを確認しましょう。狭い湾口や河口など、潮流が強い場所は初心者NGです。
- 海面の状態:白波、うねり、流れる海藻、濁りがあるかをチェックします。色が違う帯があるところは流れの目印なので要注意です。
- 装備点検:PFD(ライフジャケット)がフィットしているかどうか、リーシュの破損がなく安全に使えるか、ボードの空気圧は適正か、スマホの防水対策はできているか、など、出発前に必ず点検して安全に使えるかどうか確認してください。
- 連絡手段:同行者に出発時間と帰着予定時間を伝えましょう。初心者の場合は単独で出かけるのは原則避けたほうが良いですが、もしどうしても一人で出かけるという場合は必ず帰着予定時間を家族や友人に知らせておいてください。なお、ホイッスルや携帯防水ケースは必携です。
- 服装:水温が低い場合はウェットスーツやドライスーツを着用しましょう。水温目安として、15℃以下はウェット検討、10℃以下はより防寒性の高い装備をしてください。
SUP初心者向け|基本フォームと漕ぎ方
スタンス
ボードの中心線上に立ち、両足の幅は肩幅よりやや狭めにします。つま先は正面かやや外向きにします。膝は軽く曲げ、ロックしないようにしましょう。
重心
腰を使って上下に柔軟に動けるようにします。上体は前傾ではなく、やや前にします。 背筋を伸ばし、腰から漕ぐイメージです。
グリップ
トップハンドはパドルのT字を握ります。ブレードは水に入れたら体側に引き、まっすぐ後方に押し出しましょう。
漕ぎの種類
-
- フォワードストローク(直進)— まっすぐ進む基本。
- スイープストローク(大きく円を描く)— 方向転換に使います。
- リバースストローク(後ろに押す)— 速度を落としたり停止したりしたい時に使います。
- エッジング(ボード端に荷重)— 直進安定とターンの精度を上げるときに使います。
立ち上がり・姿勢の練習
- まずはひざ立ちで安定させ、漕ぎを覚えましょう。
- ボード中心線に両手でパドルを横に置き、片足ずつゆっくり立ち上がります。
- 立ち上がったら視線を遠くの前方に置きます。足元ばかり見るとバランスを崩すので要注意です。
- まずは短い距離でまっすぐ漕げるように反復練習をします。
落ちた時にボードに戻る手順(必ず練習しておきましょう)
落ちたら慌てずにボードを確認
ボードは浮いているので、まずは戻りましょう。
戻る方法
ボードのサイド(幅が広い方)を掴む。
↓
背中側からボード中央に胸を乗せるようにして腹ばいで上がる。
↓
膝立ちになり、落ち着いてから立つ。
もしボードを離してしまった場合
背泳ぎでボードに近づき、ボードを胸に抱えます。リーシュがつながっていればボードが遠ざかる心配は減るので、必ずリーシュはつけておきましょう。
練習頻度
海に出る前に、浅い場所で風が穏やかな日によく繰り返し練習をしておくことが大切です。
初心者でも知っておこう!海況の読み方と危険サイン
リップカレント(離岸流)の見分け方
海面に縦に帯状に泡や濁りが見えたり、波の割れ方が異なっていたり、海面が低く引いて見えたりする部分が離岸流の可能性が高いです。もしも離岸流に遭遇したら岸に対して平行に泳ぐのが基本です。岸に対して斜めに戻ろうとすると体力を消耗してしまいます。
風向きの見方
陸から海へ向かうオフショアは戻るのが難しい場合があるので、出艇前に進む方向と帰る方向の風向きを確認しておくと安心です。
波のうねり
波のうねりがあった場合、うねりの方向を確認し、ボードの向きをうねりに対して直角にしないように操作し、そこから離れるようにしましょう。
船やマリンレジャーとの距離
海が混みあっている時間帯や航路の近くは避けて楽しむようにしましょう。また、目立つ色の服を着て自分の存在をアピールすることも大切です。
北海道でSUP初心者におすすめの海SUPスポット
ここからは、SUP初心者でも比較的安全に海SUPをたのしめるおすすめスポットについてご紹介していきます。
北海道は海SUPの穴場スポットがたくさんありますよ!透明度の高い海と壮大な景観で、初心者でも楽しめる場所を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
① 洞爺湖周辺・噴火湾(伊達〜豊浦)
- 特徴:波が穏やかで、海SUP初心者でも挑戦しやすい
- 背景には有珠山や昭和新山を望む絶景ロケーションが楽しめる
早朝は特に風が弱いので、鏡のような海面で初心者にはベストタイミングです。
② 積丹半島(神威岬・美国海岸)
- 特徴:有名な「積丹ブルー」の透明な海の上をSUPで満喫できる
- 夏は波が穏やかな日も多く、湾内SUPなら初心者でも十分に楽しめます
- 積丹ブルーSUPツアーなど、初心者向けガイドツアーが充実
シュノーケリングなどの他のアクティビティや写真撮影と組み合わせるのが人気です!
③ 小樽・祝津海岸
- 札幌から車で約1時間とアクセス抜群なので札幌からの日帰りも可能
- 早朝や風の少ない日は湾内が非常に穏やか
- SUPレンタルや初心者体験スクールもあり
小樽の観光と合わせて手軽に海SUPデビューできるのが魅力です。
関連記事:小樽観光のお勧めスポット!地元民が勧める小樽の穴場スポットまとめ
海SUPするならSUP初心者はスクールやツアーの利用が安心!
SUP初心者がいきなり一人で海に出るのはとても危険です。かと言って、壮大な海の上での特別な経験ができる海SUPを諦めてしまうのももったいない・・・・
そんなときは、体験スクールやツアーに参加して、正しい知識と操作方法を身につけながら安全に楽しむのがおすすめです。
- 基本の漕ぎ方・ボードの扱い方を教えてもらえる
- その日の風・波のコンディションをプロが判断してくれる
- 少人数制や初心者専用コースなら安心度UP!
まとめ|初心者でも海SUPは楽しめる!
海SUPは風や波の影響があるため、SUP初心者は安全対策と事前準備が大切にはなりますが、海SUPは湖でのSUPとは違った景色を楽しめたり、少し難易度の高い体験ができたりと魅力もたくさんあるアクティビティです。
初心者の方は、穏やかな海を選んだり、午前中の穏やかな時間帯を選んだりすると安心して楽しめるでしょう。
北海道には洞爺湖周辺や積丹半島など、初心者向けの絶景海SUPスポットがたくさんあります。海の上でのSUPは、まさに非日常の癒し時間です!まずはスクールや体験ツアーに参加して、楽しく安全に海SUPデビューしてみましょう。
私たち【サムライトリップコンシェルジュ】は、皆様の北海道旅行をもっと素敵に、もっと快適に、一生の思い出になるよう全力でサポートさせて頂きます。
北海道でのご旅行や、北海道でのSUPアクティビティ、海SUPについての疑問、質問等ございましたら、ぜひお気軽にご相談してください。お問い合わせお待ちしています☆