マウンテンバイク初心者にありがちなのが、「自転車本体を買えばすぐにマウンテンバイクが楽しめる!」と思い込んでしまうことです。
確かに、自転車本体を購入するのは一番メインで重要なのですが、自転車以外にも揃えておきたい装備やグッズがあります。
一般的なシティサイクルと比べて、マウンテンバイクはスピードを出したり、段差や未舗装路を走ったり、山道やトレイルを楽しんだりすることを想定した自転車です。
そのため、より安全に、そしてより快適にマウンテンバイクを楽しむためには、自転車本体以外にもいくつか準備しておきたいものがあるのです。
とはいえ、初心者が最初からすべての用品を買い揃えるのは金銭的にも労力的にも大変です。そのため、「絶対に必要なもの」と「あると便利なもの」、さらに「本格的に山道を走るなら必要なもの」を分けて考えることが大切です。
今回の記事では、マウンテンバイク初心者が最初に揃えたい装備から、パンクなどのトラブルに備える用品、トレイルを走る際のプロテクターまで、マウンテンバイクと一緒に準備したいものを詳しく紹介していきます。初心者の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
|
|
マウンテンバイク初心者に必要なもの一覧(必要度レベル付き)
まず、マウンテンバイクを購入したら準備しておきたいものを、必要度別に整理してみましょう。
| 装備・用品 | 必要度 | 主な用途 |
| ヘルメット | ★★★★★ | 頭部を守る |
| グローブ | ★★★★★ | 手の保護・滑り止め |
| ライト | ★★★★★ | 前方を照らす・視認性を高める |
| 自転車用の鍵 | ★★★★★ | 盗難防止 |
| 空気入れ | ★★★★★ | タイヤの空気圧調整 |
| パンク修理用品 | ★★★★★ | 出先でのパンク対応 |
| 携帯工具 | ★★★★☆ | 簡単な調整・トラブル対応 |
| 携帯ポンプ | ★★★★★ | 出先での空気補充 |
| ボトル・ボトルケージ | ★★★★☆ | MTB中の水分補給 |
| アイウェア | ★★★★☆ | 目の保護 |
| サイクルウェア | ★★★☆☆ | 快適性・動きやすさ |
| サドルバッグ | ★★★☆☆ | 修理用品などの収納 |
| プロテクター | ★★★☆☆ | 転倒時の身体の保護 |
| MTB用シューズ | ★★☆☆☆ | ペダリング・グリップ性向上 |
| サイクルコンピューター | ★★☆☆☆ | 速度・距離などの確認 |
「自転車本体以外にもけっこうそろえなければいけないものがあるな・・・」と思った方も多いでしょう。
しかし、必要なものは「どこでマウンテンバイクに乗るのか」によっても変わります。
街中を走るだけなのか、長距離のサイクリングを楽しみたいのか、山道やトレイルを走りたいのかによって、必要な装備を選びましょう。
次の章からは、それぞれのアイテムについての詳細や、どんなシーンで必要になるかを解説していきます。
マウンテンバイクを買ったら最初に揃えたい必須アイテム
ここでは、初心者がマウンテンバイクと一緒に購入することをおすすめしたい基本的な装備を紹介します。
ヘルメット
マウンテンバイクに乗るなら、まず用意したいのがヘルメットです。
|
|
マウンテンバイクは舗装された道路だけでなく、段差のある道や砂利道、未舗装路などを走ることがあります。街中だけを走る場合でも、転倒する可能性はあります。
特に初心者は、まだ自転車の操作に慣れていないため、ヘルメットを着用する習慣を最初からつけておくと安心です。ヘルメットを選ぶときは、単純に価格だけで決めるのではなく、サイズが自分の頭に合っているか、しっかり固定できるかを確認しましょう。
また、マウンテンバイク用のヘルメットには、ロードバイク向けとは異なる形状のものもあります。街乗り中心なら比較的軽量で通気性の高いタイプ、トレイルなどを走るなら後頭部までしっかり覆うタイプなど、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
グローブ
ヘルメットと合わせて準備したいのが、自転車用グローブです。
|
|
「グローブなんて必要なの?」と思うかもしれませんが、マウンテンバイクでは特に役立つアイテムです。
グローブには、
- 転倒時に手を保護する
- ハンドルを握りやすくする
- 汗で手が滑るのを防ぐ
- 長時間乗ったときの手の疲れを軽減する
- 手のひらの痛みを軽減する
といった役割があります。
特に山道や未舗装路では、路面からの振動が手に伝わりやすくなります。初心者であれば、まずは比較的シンプルなフルフィンガータイプのグローブを選ぶのもおすすめです。
ライト
ライトも、マウンテンバイクを購入したら用意しておきたい装備です。
「昼間しか乗らないから必要ない」と思う人もいるかもしれません。しかし、山道や林道では木々によって周囲が暗くなったり、トンネルを通ったりすることがあります。また、予定より帰宅が遅くなる可能性もあります。
ライトには、自分の前方を照らすだけでなく、周囲の車や歩行者から自分の存在を認識してもらう役割もあります。前方を照らすフロントライトと、後方からの視認性を高めるリアライトを用意しておくと安心です。
自転車用の鍵
街中でマウンテンバイクを駐輪するのであれば、鍵も必須です。
|
|
マウンテンバイクは比較的高価なモデルも多いため、盗難にあうリスクが高くなります。短時間の駐輪でも鍵をかける習慣をつけましょう。特に高価なMTBの場合は、「少しコンビニに寄るだけだから」と無施錠で離れるのは避けたいところです。
一方、自宅から車でトレイルまで移動し、現地では駐輪しないという使い方なら、鍵の使用頻度はそれほど高くありません。このように、鍵の必要性はマウンテンバイクの使い方によっても変わります。
空気入れ
マウンテンバイクを購入したら、空気入れも用意しましょう。タイヤの空気圧は、マウンテンバイクの乗り心地や操作性に大きく関係します。
|
|
空気が少なすぎるとパンクのリスクが高くなる場合があります。一方で、空気を入れすぎると路面からの衝撃を受けやすくなったり、未舗装路でのグリップ感が変わったりします。
自宅で使用するなら、空気圧を確認しやすいゲージ付きのフロアポンプが便利です。マウンテンバイクのタイヤには、一般的な自転車とは異なるバルブが使われていることもあるため、購入前に自分のMTBのバルブ形式に対応しているか確認しましょう。
出先で困らないために必要なもの
マウンテンバイクに乗り始めると、意外と重要になるのが「トラブルへの備え」です。特に、家から離れた場所でパンクすると、自転車を押して帰るだけでも大変です。
パンク修理用品
最低限、次のような用品を準備しておくと安心です。
- 予備チューブ
- タイヤレバー
- 携帯ポンプ
- 携帯工具
チューブタイプのタイヤであれば、出先でパンクしたときに予備チューブへ交換できるようにしておくと安心です。初心者の場合、「パンク修理なんてできない」と思うかもしれません。しかし、実際にパンクしてから困るより、出発前に一度、自宅で交換方法を練習しておくことをおすすめします。
|
|
YouTubeなどで交換方法を確認しながら、一度実際にタイヤを外してみるだけでも、いざというときの安心感が違ってきますよ。
携帯ポンプ
自宅用の空気入れとは別に、サイクリングに持っていく携帯ポンプも用意しておくと安心です。パンクしたときはもちろん、走行中にタイヤの空気圧が低下した場合にも役立ちます。できるだけ小型で、MTBのタイヤに対応したものを選びましょう。
携帯工具
マウンテンバイクでは、走行中にボルトが緩んだり、サドルの位置を調整したくなったりすることがあります。そこで便利なのが携帯工具です。
|
|
一般的な携帯工具には、六角レンチなどがセットになっています。最初から複雑な工具を揃える必要はありませんが、最低限、自分のマウンテンバイクで使用されているボルトに対応できる工具を持っておくと安心です。
サドルバッグ
パンク修理用品や携帯工具などを持ち運ぶために便利なのがサドルバッグです。バックパックに入れてもよいのですが、サドル下に取り付けておけば荷物をまとめておけてとても便利です。
|
|
特に、
- 予備チューブ
- タイヤレバー
- 携帯工具
- 携帯ポンプ
- 鍵
などを持ち運ぶ際に便利です。
水分補給のために必要なもの
長時間マウンテンバイクに乗るなら、水分補給の準備も重要です。
ボトル
短時間の街乗りなら必ずしも必要ではありませんが、長時間走るなら水分を持っていきましょう。ペットボトルでも代用できますが、自転車用ボトルは走行中でも取り出しやすく、専用のボトルケージに固定できます。
ボトルケージ
ボトルを自転車に取り付けるための器具です。フレームに取り付けるタイプが一般的ですが、マウンテンバイクのフレーム形状によっては取り付けられる場所が限られることもあります。購入前に、自分のMTBに取り付けられるか確認しましょう。
|
|
目を守るアイウェア
マウンテンバイクでは、アイウェアも非常に重要なアイテムです。
|
|
山道を走ると、虫や砂、小石、枝などが飛んでくることがあります。また、強い日差しや紫外線から目を守るという意味でも役立ちます。
ロードバイク用のサングラスだけでなく、MTB向けのアイウェアも販売されています。特にトレイルを走る場合は、単なるファッションアイテムではなく、目を保護するための装備として考えましょう。
サイクルウェアは初心者にも必要?
結論から言うと、マウンテンバイク初心者が最初から専用のサイクルウェアを購入する必要はありません。近所を走ったり、短時間のサイクリングを楽しんだりする程度であれば、動きやすいスポーツウェアなどでも十分です。
ただし、長時間乗るようになると、専用ウェアの快適性を実感することがあります。
汗をかいたときの乾きやすさや、ペダリングのしやすさなど、自転車に適した作りになっているためです。まずは普段の運動着で乗ってみて、不便を感じるようになったら購入するという順番でも良いでしょう。
山道やトレイルを走るなら必要なもの・あると便利なグッズ
ここからは、街乗りや一般的なサイクリングではなく、山道やトレイルを走る人向けの装備をご紹介していきましょう。
マウンテンバイクの本来の楽しみ方のひとつが、自然の中を走るトレイルライドです。ただし、舗装路とは違って転倒や枝などによるケガのリスクも高くなるため、安全性を重視した装備を追加することをおすすめします。
プロテクター
トレイルを走るなら、膝や肘などを守るプロテクターを検討しましょう。特に初心者は、ブレーキやカーブの操作に慣れていないため、思わぬところでバランスを崩すことがあります。
|
|
膝プロテクターは比較的取り入れやすく、初心者にもおすすめです。本格的なダウンヒルなどを楽しむ場合には、さらに身体を保護する装備が必要になることもあります。
MTB用シューズ
マウンテンバイクでは、一般的なスニーカーでも乗ることができます。そのため、初心者が最初から専用シューズを購入する必要はありません。
|
|
ただし、MTB用シューズはペダルとのグリップを考えて作られているため、未舗装路やトレイルで走る場合にはメリットがあります。まずはフラットペダルと普段の運動靴で始め、慣れてきたらMTB用シューズを検討してみてもいいですね。
泥除け
泥除けは、街乗りとトレイルで必要性が大きく異なる装備です。
雨上がりの舗装路や泥道を走ると、タイヤが巻き上げた水や泥が服に飛び散ります。街乗りや通勤でMTBを使うなら、泥除けを取り付けておくと快適です。
一方、本格的なトレイルでは、泥除けを装着しないスタイルも一般的です。
サイクルコンピューターは初心者に必要?
サイクルコンピューターは、自転車のハンドル部分に取り付け、走行速度や距離、時間をリアルタイムで計測・表示する機器です。サイクルコンピューターも便利なアイテムですが、最初から必須というわけではありません。
|
|
モデルによっては、
- 速度
- 走行距離
- 走行時間
- GPSによる位置情報
- 走行ルート
- 標高
などを確認できます。
「今日は何km走ったのか知りたい」「走行距離を記録したい」という人には便利ですが、初心者がまず安全に走ることを覚える段階では、なくても困りません。
初心者は最初から全部買う必要はない
ここまでさまざまな用品を紹介しましたが、初心者が最初からすべてを揃える必要はありません。むしろ、最初から大量の用品を購入すると、「結局ほとんど使わなかった」ということにもなりかねません。
まずは、安全に走るための装備と、トラブルに対応するための用品を優先的に揃えれば十分です。
最初に揃えたいもの
- ヘルメット
- グローブ
- ライト
- 鍵
- 空気入れ
- パンク修理用品
- 携帯ポンプ
- 携帯工具
このあたりを基本セットとして考えるとよいでしょう。
余裕が出てから揃えたいもの
- アイウェア
- ボトル・ボトルケージ
- サイクルウェア
- サドルバッグ
- MTB用シューズ
- サイクルコンピューター
これらは、実際に乗ってみて「必要だ」と感じてから購入しても遅くありません。
トレイルを走るなら追加したいもの
- プロテクター
- MTB用アイウェア
- MTB用シューズ
- 携帯工具
- パンク修理用品
- 携帯ポンプ
これらは、本格的なトレイルや山道を走る場合にそろえたほうがいいグッズです。街乗りよりもトラブルや転倒への備えを重視したほうがいいでしょう。
用途別に見るマウンテンバイクの必要装備
マウンテンバイクの装備は、乗り方によって変わります。
| 装備 | 街乗り | サイクリング | トレイル |
| ヘルメット | ◎ | ◎ | ◎ |
| グローブ | ○ | ◎ | ◎ |
| ライト | ◎ | ◎ | ○ |
| 鍵 | ◎ | ◎ | △ |
| 空気入れ | ◎ | ◎ | ◎ |
| パンク修理用品 | ○ | ◎ | ◎ |
| 携帯ポンプ | ○ | ◎ | ◎ |
| 携帯工具 | ○ | ◎ | ◎ |
| ボトル | ○ | ◎ | ◎ |
| アイウェア | ○ | ◎ | ◎ |
| サイクルウェア | △ | ○ | ○ |
| プロテクター | △ | △ | ◎ |
| MTB用シューズ | △ | ○ | ◎ |
| サイクルコンピューター | △ | ○ | ○ |
「◎」は特におすすめ、「○」はあると便利、「△」は用途によって検討すると考えてください。
マウンテンバイクの装備を選ぶときの注意点
安さだけで選ばない
初心者のうちは、揃えるべきものが多いので、費用がかさみやすいですよね。そうなると、できるだけ費用を抑えたいと思うかもしれません。
もちろん、すべて高価なものを選ぶ必要はありませんが、ヘルメットなど安全に直接関係する装備については、価格だけで選ばないことが大切です。
自分の頭にしっかりフィットすること、適切な安全規格に対応していることなどを確認しましょう。
最初から高級装備を揃えなくてもいい
安さだけで選ばないほうがいいという一方で、張り切りすぎて最初からすべての装備にお金をかける必要もありません。まずは基本的な装備を揃えて乗ってみましょう。
実際に走ってみると、「もっと長距離を走りたい」「山に行きたい」「手が痛くなる」「荷物を入れる場所が欲しい」など、自分に必要なものが見えてきます。
その段階で必要な装備を追加するほうが、無駄な買い物を減らせます。
乗る場所を考えて選ぶ
最も重要なのは、どこでマウンテンバイクに乗るかです。近所の舗装路を走るだけなら、プロテクターや本格的なMTBシューズは必須ではありませんし、山道やトレイルを走るのであれば、転倒やパンクなどへの備えが重要になります。
「MTBだからこの装備が必要」と一律に考えるのではなく、自分の走り方に合わせて選びましょう。
まとめ|必要なものから少しずつ揃えてMTBを楽しもう
マウンテンバイクを購入したからといって、最初からすべての装備を買い揃える必要はありません。
まずはヘルメットやグローブなどの安全装備、ライトや鍵、空気入れ、パンク修理用品など、基本的なアイテムを揃えましょう。
そのうえで、長距離のサイクリングをするようになったらボトルやアイウェア、携帯工具などを追加し、山道やトレイルに挑戦するようになったらプロテクターやMTB用シューズなどを検討するのがおすすめです。
マウンテンバイクの楽しみ方は人それぞれです。
街中を気軽に走る人もいれば、長距離のサイクリングを楽しむ人、自然の中のトレイルを走る人もいます。
自分がどこで、どのようにマウンテンバイクを楽しみたいのかを考えながら、必要なものを少しずつ揃えていきましょう。
「とりあえず全部買う」のではなく、安全に関わるものを優先し、実際に乗りながら必要な装備を追加していくことが、初心者にはおすすめですよ。


