北海道でしか見られない珍しい動物たちとお勧め観察スポット10選

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北海道といえば、道内全域が豊かな自然に囲まれていて、雄大な景色が楽しめることで有名ですよね。

 

豊かな自然に囲まれているからこそ、北海道には多種多様な多くの野生動物たちが生息していて、ちょっと街を抜ければたくさんの野生動物たちに出会えるチャンスがあります。

 

また、北海道と本州は海を隔てているため、本州には住んでいない北海道ならではの動物たちにも出会えるという魅力もあります。

 

そこで今回は、神戸&名古屋から北海道に完全移住した私たちが、北海道にしか住んでいない可愛らしい動物や珍しい動物たちをご紹介していきたいと思います。お勧めの観察スポットも合わせてご紹介していくので、北海道観光の際はぜひ珍しい北海道の動物たちを探してみてくださいね。

 

Arata
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僕たちの行っている観光ガイドでも、移動中の道でよく野生動物に出会います^^ご希望があれば、車を一時停止させて安全な場所からじっくり観察したり、写真を撮ったりすることもできますよ。

 

 

 

Ayachan & Arata

☆Ayachan☆
・観光ガイド
・ウェブデザイナー
・スノーボードインストラクター
・東京大学 理科二類卒
趣味⇒美容ケア
特技⇒ビールの早飲み
「北海道の夏に慣れてしまってお盆のとき本州に帰れない」

☆Arata☆
・観光ガイド
・情熱スノーボードインストラクター
趣味⇒ダイエット
特技⇒リバウンド
「北海道は美味しいものが多いから痩せられない」
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夏は北海道観光ガイド、冬はスノーボードスクールを運営しています!!夏冬通して皆様に最高の北海道の思い出を作っていただけるよう全力でサポートしております。

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北海道にしか存在しない動物たちが多い理由

北海道には、次の章からご紹介するような、北海道ならではの動物たちが数多く生息しています。

 

それは、もちろん北海道が自然豊かな場所だからということも理由として挙げられますが、独特の生態系が大きくかかわっています。

 

それが、「ブラキストン線」という存在です。

 

 

初めて聞いたという方がほとんどだと思いますので、簡単に説明しますと、ブラキストン線とは、津軽海峡を通る動物相の分布境界線のことで、ブラキストン線を境に、動物の分布する種類が変わると言われています。

 

つまり、エゾリスやエゾヒグマなどはブラキストン線を南の限界限としているので北海道にしか生息していませんし、反対に、ニホンザルやツキノワグマなどはブラキストン線を北の限界線としているので北海道には生息していないのです。

 

北海道と本州の境目にブラキストン線があるために、北海道にしかいない動物が数多く生息しているというわけです。

 

北海道にしかいない珍しい動物10選

それでは早速、北海道にしかいない珍しい動物たちをご紹介していきましょう。

 

Ayachan
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可愛いモフモフな動物たちもいれば、ちょっと怖い動物たちもいます。いずれも北海道にしかいない動物たちなので、北海道への旅行中に出会えたらラッキーですよ!

 

 

 

シマエナガ

 

 

北海道でしか見られない珍しい動物といえば、シマエナガが代表例でしょう。モフモフとした可愛らしい見た目が特に女性から人気で、シマエナガのイラストが入ったお菓子のお土産も大人気となっています。

 

シマエナガはエナガ種の亜種の鳥で、北海道にしか生息していない鳥です。イメージ的に大自然の中の森にしかいないような気がしますが、実際には北海道全域に生息しているので、森の中だけでなく街中の公園でも見ることができる場合もあります。

 

Arata
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ジュリジュリといった特徴的な鳴き声が聞こえてきたら、近くにいるかもしれませんよ☆近くの木を探してみてくださいね。

 

 

モフモフふわふわで可愛らしい見た目が特徴的なシマエナガですが、皆さんのイメージしているシマエナガのルックスになっているのは実は冬だけなんです。

 

夏はふわふわの白い羽がなくなって、頭と羽は灰色がかってしまい、イメージしているシマエナガの姿とは全く違った姿になります。もし、白いふわふわの姿を見たい場合は、観察しに行く時期に注意してみてくださいね。

 

おすすめ観察スポット:札幌の大通公園、千歳市の「ザ・バードウォッチングカフェ」

 

エゾリス

 

 

エゾリスは北海道に生息しているリスで、体長は25cm前後もあるので、本州でよく見かける一般的なシマリスなどと比べるとだいぶ大きく感じるでしょう。初めて見る方は、一見ウサギのようにも見えるかもしれませんね。

 

Ayachan
Ayachan

ふわふわの大きなしっぽも特徴的です

エゾリスは冬眠しないので真冬でも見ることができます。

 

なお、毛の色は夏と冬で多少変わりますが、お腹の白い毛は1年を通して同じです。また、冬は寒さから身を守るために全身がふわふわの毛におおわれていて、特に耳の先端に長い毛が生えるので、かなり特徴的な姿を見ることができるでしょう。

 

夜行性ではなく昼行性なうえに活発的なので、公園や神社などで比較的簡単に出会うことができますよ。ちらっと小さな動物が走るのが見えたらエゾリスかもしれませんね。

 

おすすめ観察スポット:札幌の円山公園や北海道神宮

 

エゾモモンガ

 

 

顔の大きさに対して目がとっても大きく、可愛らしい様子からファンも多いエゾモモンガは、タイリクモモンガの亜種で北海道の固有種です。

 

エゾモモンガはアイヌ語でアツ・カムイ(群棲する神)と呼ばれていて、古くから神聖な動物として扱われていました。

 

大きな瞳と小さなモコモコした体はとっても可愛い印象ですが、前後の足を大きく広げて滑空する姿はまた違った印象で一度その姿を見れば虜になってしまうでしょう。

 

北海道全域の森林や山々に生息していますが、少なからず札幌市内の森林公園などでも目撃情報がありますので、運が良ければ出会うことができるかもしれませんね。

 

ただ、身体も小さいうえに夜行性のため、見つけるのはかなりの至難の業です。

 

Arata
Arata

どうしてもエゾモモンガに会いたい!という方はガイドツアーなどを利用するのもおすすめですよ。

 

おすすめ観察スポット:旭山動物園や然別湖ネイチャーセンター

 

エゾナキウサギ

 

 

ウサギという名前がついているので、耳の長い一般的なウサギを想像する方も多いかもしれませんが、エゾナキウサギは耳がウサギにしては小さめなので大きめのネズミのような印象を持つ方もいるかもしれませんね。

 

エゾナキウサギは体長15cm前後の小型のウサギで、北海道の道央や道東に生息しています。夏と冬で見た目が変わり、夏は赤褐色、冬は灰褐色をしているのが特徴です。

 

名前の通り、よく鳴くウサギで「キチュキチュ」「ピィルルル」など甲高い鳴き声をしています。群棲しているので、森の中や山の中で耳を澄ましていればエゾナキウサギの鳴き声が聞こえてくるかもしれませんね。

 

おすすめ観察スポット:然別湖ネイチャーセンターや、とかち鹿追ジオパーク

 

エゾクロテン

 

 

エゾクロテンはイタチの仲間で、北海道にだけ生息しています。手足としっぽが黒くなっていて、まるで黒い靴下を履いているようにも見えてとっても可愛いですよね。

 

エゾクロテンは元々は北海道全域に生息していましたが、毛皮を取るために乱獲され、現在では個体数が激減してしまっていて、道北や道東の限られた地域にしか生息できていません。

 

現在は準絶滅危惧種に指定されているので、狩猟も禁止されています。

 

準絶滅危惧種なので、野生のエゾクロテンを見るのはとっても難しいですが、旭山動物園や釧路市動物園にエゾクロテンがいますので、可愛らしい姿を見にぜひ足を運んでみてくださいね。

 

おすすめ観察スポット:旭山動物園や釧路動物園

 

シマフクロウ

 

 

シマフクロウは日本で最も大きいフクロウの種で、北海道にしか生息していないフクロウです。世界中で見てもロシアの一部にしか生息していないうえに、絶滅危惧種に指定されているので、国内だけでなく海外からもシマフクロウを見たいと訪れる観光客も多いのです。

 

キリっとした顔立ちと凛々しい風貌はまるで神聖な神の使いのようにも見えますよね。実際、アイヌ民族の間では「コタン コロ カムイ(村を領有する神)」と呼ばれていて、守り神のような存在とされてきました。

 

シマフクロウを見ることができる有名なスポットとしては、知床羅臼の「鷲の宿」がおすすめです。鷲の宿では、人工的に設置されたエサ場に野生のシマフクロウが飛んでくるのを見ることができますよ。

 

おすすめ観察スポット:羅臼町の鷲の宿や釧路市動物園、旭山動物園など

 

キタキツネ

 

 

ちょこんと立つ耳とふわふわの毛皮がなんとも可愛いキタキツネは、アカギツネの亜種です。

 

本州にもキツネは生息していますが、本州に生息しているキツネはホンドギツネと言って北海道にいるキタキツネとは別の種類です。

 

春から初夏にかけては、キタキツネが子育てをする季節なので、運が良ければキタキツネの赤ちゃんも見ることができるかもしれませんね。ちなみに、キタキツネは「コンコン」とは鳴かずに「ギャン」のような威嚇するような声で鳴くので、夜道などで聞くとびっくりしてしまうかもしれません。

 

Ayachan
Ayachan

本州から北海道に移り住んですぐの時、道端でキタキツネを見かけて大興奮していたら、北海道出身の友人から「あー、キツネだね。よくこのへん出るよね~」とあっさり言われました(笑) そのくらい、北海道ではキタキツネはメジャーな動物で、あちこちで見かけることができますよ☆

 

あまりの可愛らしい見た目についつい触りたくなってしまいますが、野生のキタキツネにはエキノコックスが寄生している可能性が高いため、絶対に触らないようにしましょう。

 

どうしても触りたい!触れ合いたい!という方は、北見市にある北きつね牧場に行ってみると可愛いキタキツネたちと安心して触れ合うことができますよ。

 

おすすめ観察スポット:北見市の北きつね牧場(エキノコックス対策が万全で触れ合うこともできる♪)

 

エゾシカ

 

 

キタキツネ同様、エゾシカも北海道民にとっては身近な動物で、北海道全域に生息しています。

 

エゾシカはニホンジカの亜種であり、ニホンジカよりも一回り大きいのが特徴です。シカと言えば、奈良のシカ(ニホンジカ)をイメージしてしまいやすい本州の人達からするとエゾシカはとても大きな鹿に見えるでしょう。

 

これは、寒さの厳しい北海道で生き残るために大きく進化した結果だと言われています。なんと、エゾシカの筋肉量はニホンジカの2~3倍もあります。どうりで大きいわけですね。

 

エゾシカはキタキツネ同様、比較的どこにでも出没し、市街にも出てくることがあるので、旅行中に1回は目にすることがあるかもしれません。

 

おすすめ観察スポット:支笏湖周辺の道路や旭山動物園など

 

エゾヒグマ

 

 

エゾヒグマは、ヒグマの亜種で北海道にだけ生息しているクマです。

 

見るからに、という感じですが、北海道に生息する哺乳類のなかで最も強い動物とされていて、日本に生息するクマの中でも最大種です。

 

近年特に北海道ではヒグマの被害が多くなっていて、ヒグマにいつ出くわすかわからない道民にとっては恐ろしい存在でもありますが、もともとアイヌ民族の中では神として敬われる存在でした。

 

恐ろしくも神聖で神秘的な存在のヒグマ。道外の観光客からも人気の存在ですので、安全に配慮した環境でぜひヒグマを観察してみるのもおすすめです。

 

なお、管理された区域でのクマの観察は問題ありませんが、山の中など野生のヒグマに出会ってしまった場合は、絶対に近寄らず、エサも与えずそっとその場から離れるようにすることが重要です。

 

ヒグマについてはこちらの【北海道に行くなら本物のクマが見たい!安全にヒグマに会えるお勧めスポット】の記事も見てみてくださいね。

 

おすすめ観察スポット:のぼりべつクマ牧場やサホロリゾートベアマウンテンなど

 

タンチョウ

 

 

タンチョウは代表的なツルの一種で、北海道でだけ見られるツルの種類です。

 

ツルは冬になると日本に来る渡り鳥として有名で、全国各地に飛来地がありますが、本州で見ることができるのはクロヅルやマナヅルなので、タンチョウが見られるのは北海道だけなのです。

 

また、タンチョウは北海道に1年中生息しているので、どのシーズンでも見られるのも特徴です。以前はタンチョウは絶滅したと考えられていて、絶滅危惧種に指定されていますが、北海道ではタンチョウの保護や調査が行われていて、現在は多くのタンチョウの生存が確認されています。

 

おすすめ観察スポット:釧路市丹頂鶴自然公園など

 

逆に北海道にはいない動物たち

ここまで、北海道でしか見ることのできない動物たちをご紹介してきましたが、反対に北海道では見ることができない動物たちもいます。

 

本州の方からすると、「え?その動物、北海道にいないの!?」とびっくりしてしまうかもしれませんね。

 

具体的には、ニホンザルやモグラ、イノシシ、ニホンカモシカなどが北海道には生息していません。

 

これは、冒頭でお伝えしたブラキストン線が関係していて、これらの動物たちは津軽海峡という海をこえられなかったことが原因です。

 

ちなみに、動物ではありませんが、北海道にはゴキブリがいません(笑) 正確にいうと、北海道にも少数のゴキブリは生息しているようですが、かなりのレアキャラで、北海道出身の人たちでゴキブリに出会ったことがある人はほとんどいません。

 

Arata
Arata

ゴキブリが(実質的に)いないというのは、かなり嬉しいですよね(笑) 実際、ゴキブリがいないから北海道への移住を決めたという人もいるくらいです。北海道の冬の寒さは辛いですが、ゴキブリがいないのであれば耐えられる・・・気もします。

 

北海道で野生動物に会った時の注意点

野生動物と聞くと、可愛らしくて珍しいイメージが強いため、野生動物の観察を目的に北海道旅行を考えている方も多いと思います。

 

しかし、野生動物に出会うことは楽しいことばかりではありません。

 

 

野生のヒグマに注意

 

何の装備もなく、無防備の状態でエゾヒグマに出くわしてしまうと命の危険にさらされるケースもあります。もちろん、野生のエゾヒグマを観察しに行こうと出かける方はほぼいないと思いますが、他の珍しい野生動物を探すために森の中に出かけて、お目当ての動物ではなくエゾヒグマに出くわしてしまったというケースも多くあります。

 

そのため、出かける前に事前に北海道での観光地のクマ出没状況をチェックすることが欠かせません。

 

エゾシカの飛び出しに注意

 

また、一見無害に見えるようなエゾシカにも要注意です。

 

エゾシカは都会を離れた場所であれば比較的どこの道路にも出てくるので、エゾシカと車の衝突事故は多く発生しています。エゾシカは身体が大きい上に、突然道路に飛び出してくることも多いので、重大事故につながるケースも少なくありません。

 

レンタカーを借りて観光しようと考えている方は要注意です。

 

関連記事:レンタカー

 

Arata
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北海道に住んでいるとシカが良く出る「シカスポット」がわかってきます。そのため、観光ガイドでのご案内ではシカスポットを避けて通るか、危ない時間帯を避けるなど、安全に配慮して運転しています。

どんなに可愛くても餌付けしない

可愛らしい野生動物に出会うと、ついつい可愛さから持っている食べ物を与えてしまいたくなる気持ちになると思いますが、餌付けは絶対にやめましょう。

 

餌付けをしてしまうと、動物が人間に慣れてしまい、その結果さまざまな悪影響が起こります。人間の食べ物の味を知ってしまったばかりに、市街地に入り込んで駆除されてしまうケースや、大きい道路に出てきて交通事故に遭ってしまうというケースもありえます。

 

どんなに可愛くても餌付けはせず、少し離れたところから見守るだけに留めましょう。

 

絶対に触らない

せっかく出会った可愛い野生動物に触れてみたいと思うこともあるかもしれませんが、基本的に野生動物に触れることは厳禁です。

 

野生動物のなかには寄生虫や感染症の媒体となる動物もいますので、触れ合うことによって人間に危害が及ぶこともありえます。

 

また、触れ合うことで野生動物に人間の匂いがついてしまい、その動物が群れから追い出されてしまう危険性もあります。

 

人間と野生動物、お互いのためにも決して触れずに観察してくださいね。

 

まとめ

北海道の自然豊かな広大な大地では、数多くの動物たちが共存しています。

 

彼らはもともと北海道の大自然に昔から住んでいた動物たちなので、本来であれば私たち人間が「お邪魔してます」という気持ちで共存を考えなければいけないのかもしれないですね。

 

北海道に住む可愛らしい動物たちを観察することで、自然環境について考えるきっかけになるかもしれません。北海道に観光に来た際は、ぜひ今回した動物たちを探してみてくださいね。

 

私たち【サムライトリップコンシェルジュ】は、皆様の北海道旅行をもっと素敵に、もっと快適に、一生の思い出になるよう全力でサポートさせて頂きます。

 

北海道のご旅行や北海道に住む動物たちについての疑問、質問等ございましたらぜひお気軽にご相談下さいませ。