だんだん寒くなってきて、冬の足音が聞こえてきそうな今日この頃。
寒くなって冷えてくると、自然に行きたくなってくるのが温泉ですよね。温泉は心も体も癒してくれて、お風呂上りにいただくビールやお食事はいつも以上に美味しく感じます。
そんな、日本人が愛してやまない温泉ですが、北海道にもたくさんの温泉スポットがあります。中でも、「秘湯」と呼ばれるような、普通の観光客が知らない、とっておきの温泉が北海道にはたくさんあるんです。
北海道の大自然に囲まれながら、とっておきの秘湯・名湯を楽しんでみませんか?
今回は、神戸&名古屋から北海道に完全移住した温泉好きの私たちが、北海道にある知られざる素晴らしい秘湯を、こちらの記事でこっそりご紹介しちゃいます。
北海道の秘湯は大自然の中にあるので、なかなかバスなどの交通手段では行きにくい場所にあります。私たちのような観光ガイドであれば、時間を気にせず自由自在に観光や温泉を楽しめますので、ぜひご利用ください^^
北海道ならではの絶景を楽しめるお勧め秘湯・名湯10選
ぜひ夫婦仲睦まじく訪れたい|銀婚湯
道南の八雲町の上ノ湯温泉にある温泉旅館、銀婚湯はぜひ行っていただきたいお勧めの秘湯スポットです。
山の中の川沿いにある温泉宿で、道路向かいに一軒宿がある以外は周りに何もないところで、自然あふれる秘湯です。温泉旅館の建物は少し古めですが、内装は改装して綺麗に掃除が行き届いています。
温泉は男女別の大浴場、露天風呂、家族風呂など全部で11か所あり、敷地内の散策路の途中には宿泊客専用の貸し切り風呂「隠し湯」が点在していて、遊び心満点の野天風呂が楽しめますよ。
敷地内を散策するだけでも風情があって旅行気分を満喫できるでしょう。
貸し切り露天風呂には鍵をかけられるので女性も安心して入れます!
名前の通り、銀婚式や夫婦の節目の結婚記念日などに訪れたい秘湯です。
■日帰り入浴料:大人 800円 / 小人 400円
■所在地:八雲町上の湯199
川沿いの自然あふれる温泉|湯宿だいいち
道東の中標津町養老牛温泉にある、湯宿だいいちの温泉も老舗感溢れる秘湯スポットです。
暖炉があり、歴史を感じさせる建物もとてもステキですが、やっぱり一番の推しは温泉です。大浴場に加えて、露天風呂が丸太風呂や岩風呂など、かなりの種類のお風呂があり、ついつい長時間楽しみたくなってしまうでしょう。
露天風呂は1つのみ混浴ですが他は男女別になっていて、どれも川沿いにあり、川のせせらぎを聞きながら温泉を楽しめます。川の向こう側は、エゾリスやエゾジカなどが暮らしている山の斜面なので、温泉に浸かりながら北海道の野生の動物たちを眺めることができるかもしれません。
運が良ければシマフクロウも姿を見せることがあります!
春夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など四季折々の美しい景色の中での温泉は、いつ来ても心身ともに癒されること間違いなしです。
■所在地:北海道標津郡中標津町字養老牛温泉518
大自然の中で味わう秘湯|然別峡 かんの温泉
北海道のほぼど真ん中に位置する鹿追町にある、然別峡かんの温泉は、大自然の中で、非日常的な時間を過ごせる秘湯スポットです。
100余年の歴史を誇る名湯で、いろいろな種類の効能がある厳選かけ流しの温泉を楽しめ、貸し切り露天風呂を含めてその数は11種類にも及びます。こんな贅沢な温泉を日帰り入浴でも楽しめるのでかなりありがたいですね。
宿泊の場合は、別棟の静かに佇む秘湯の一軒宿に泊まります。部屋数が少ないため特別感も味わえますよ。
さらなる秘湯を求めている方には、すぐ近くにあるキャンプ場内にある天然露天風呂「鹿の湯」もお勧めです。こちらは無料で入ることができ、そばを川が流れているのでワイルドな露天風呂を味わえます。
キャンプをしながら温泉にも入れるということで人気があります。キャンプ好きにはたまりませんね!
混浴ですが、水着や下着での入浴はできないので、女性の方にはちょっとハードルが高いかもしれません><
■日帰り入浴:12:00~17:00
■日帰り入浴料:大人 650円
■所在地:北海道河東郡鹿追町字然別国有林145林班
■日帰り入浴料:無料
■所在地:北海道河東郡鹿追町然別峡然別峡野営場
ピリピリ強酸性|川湯温泉
川湯温泉は、阿寒摩周国立公園内に位置し、道東を代表する温泉地のひとつで、今も活動を続ける硫黄山を泉源としていて、豊富な湯量を誇ります。気軽に足湯を味わえるのも嬉しいポイント☆
川湯温泉はとにかく酸性が強く、五寸釘を溶かすほどの強酸性の湯と言われていて、入浴するとピリピリと感じるでしょう。それほどの強酸性のお湯なので、優れた殺菌力があり、あらゆる病気にも効果・効能があると、古くから多くの人々に愛されています。
レモンより酸っぱい強酸性のお湯です。実際に入ってみると本当にピリピリします。古い角質を溶かして肌をすべすべにしてくれる美肌効果が期待できるので、女性の方はぜひ体験してみてくださいね。
この辺りでは、冬には周辺でダイヤモンドダスト現象が観測できることもありますよ。美しいダイヤモンドダストを観測したあとは、温泉で冷えた身体を芯から温めてみてくださいね。
■所在地:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉
紅葉を見ながらの入浴がおススメ|ニセコ五色温泉旅館
道央のニセコエリアにあるニセコ五色温泉旅館も人気の名湯です。
ニセコはスキー場が有名で賑わっているエリアなので、秘湯感がない、と思われがちですが、ニセコ五色温泉は山の奥の方にあるのでしっかりと秘湯感も楽しめます。
ニセコ五色温泉旅館の源泉掛け流しの温泉は、大浴場と自然豊かな景観を楽しめる露天風呂の2カ所です。
「五色」の名前の由来は、「通常の温泉では2種類くらいの泉質が5種類もある」という意味合いや「硫黄が混じって湯の色が日によって五色に見える」などの意味合いから来ているといわれています。
山の奥で標高がそれなりに高いので、高山の低木の間に岩が見える景色で、露天風呂から見るとかなり美しい山の景色を堪能できるでしょう。どのシーズンに行っても楽しめますが、個人的には秋の紅葉シーズンがお勧めです。
スキー・スノーボードや登山で冷えた体をニセコ五色温泉でしっかりと温めてくださいね。
関連サイト:ルスツ・ニセコスノーボードスクール|Samurai Snow Concierge
■所在地:北海道磯谷郡蘭越町湯里673番地
巨大な石灰華ドームが名物|二股らぢうむ温泉
道南エリアの長万部から、さらに道道を10kmほど入った長万部岳の裾野に位置するのが二股らぢうむ温泉です。
古くから湯治の名所として人気が高く、特に胃腸病に効くことで知られていて、道内外から多くの方が訪れています。病気や怪我の治療の為に長期滞在するケースも少なくありません。
二股らぢうむ温泉の名物といえば、何といっても巨大な石灰華ドームでしょう。温泉湧出以来、源泉の沈澱物が堆積して高さ25mの小山となっています。このような湯の華のドームは世界的にも珍しくて、アメリカのイエローストーンとここ二股らぢうむ温泉だけなんです。
世界的にも珍しい石灰華ドームは、北海道の天然記念物にも指定されています。露天風呂から石灰華ドームを眺めながらの入浴体験は、なかなか味わえない一風変わった思い出として心に残るでしょう。
二股らぢうむ温泉には、名前の通りラジウムが含まれていますし、そのほかにも炭酸カルシウムやマグネシウム、鉄分など多くのミネラルが含まれています。
入浴だけでなく飲用することでも病気に効き目があると言われているそうです。
■所在地:北海道山越郡長万部町字大峯32番地
入浴後のお蕎麦も欠かせない|せいわ温泉 ルオント
日本一のそば処である、道北の幌加内町に位置するせいわ温泉ルオントは、北海道百名山の一つ三頭山の麓に湧き出る温泉です。
せいわ温泉の建物自体は一見普通の日帰り温泉施設なのですが、立地が秘湯感を醸し出しています。ここは日本で2番目に人口密度の低い自治体で、日本最低気温-41.2℃を記録している幌加内町に位置しており、せいわ温泉にたどり着くまでひたすら森とそば畑を進むので、行くまでに秘湯に行く気分を味わえるでしょう。
もちろん、温泉の質はとても高く、泉質である塩分の作用で、汗の蒸発を防ぐ効果があります。そのため、温泉から出た後もポカポカしていて湯冷めしにくいと言う特徴を持っています。
身体の芯からよく温まるので、特に冷え性、不眠症、神経痛や関節痛に悩まされている方にお勧めの温泉です。
冬季限定で、「豪雪露天風呂」というものも味わえます。
幌加内は道内でも有数の豪雪地帯なので、それを活かした辺り一面を白い雪が覆いつくす露天風呂を楽しむこともできますよ。ぜひ、銀世界ならではの情緒を楽しんでみてくださいね。
幌加内町は日本有数のそば生産地です。そのため、温泉に併設されているレストランのお蕎麦は絶品!ぜひお風呂上りに香り高いお蕎麦を召し上がってくださいね。
■所在地: 北海道雨竜郡幌加内町字政和第一
大雪山の大自然に囲まれた温泉|旭岳温泉 湧駒荘
旭岳温泉 湧駒荘は、青い池で有名な美瑛の奥にある、大雪山国立公園内に位置する温泉宿です。
山小屋風の建物で木のぬくもりを感じる館内は、一歩足を踏み入れるだけで、ほっとした気分になれるでしょう。
お風呂も泉質も一級品で、山の中にあって秘湯感も味わえますし、かつアクセスもそれほど悪くないので、とてもバランスのいい名湯スポットと言えます。
別館の「神々の湯」は、日帰り入浴も可能で、なかでも標高1,000メートルの高原にある露天風呂は、自然の美しさに癒されながら、源泉かけ流しの温泉でゆったりと過ごせます。山々の大自然の中、幻想的な空間で過ごすひとときはまさに至福の時間でしょう。
天井の高い内湯も露天風呂も解放感満点なので、ぜひ旅の素敵な思い出を作ってくださいね。
■所在地: 北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
120年続くこだわりの秘湯|芽登温泉
明治34年に開湯し、原生林に囲まれた山奥で120年続く秘湯で、100年以上時が経った今も人気を誇るのが芽登温泉です。
川のせせらぎや野鳥のさえずりを聞きながらゆったりと過ごすことができます。
開湯から現在も自然湧出・源泉100%・掛け流し・加温なしを守り抜いている、歴史とこだわりのある老舗感たっぷりの秘湯です。
温泉は、樹木に囲まれた大露天風呂と、川沿いにある小露天風呂、さらに平成27年に新設された露天風呂の3種類の露天風呂が大人気です。
夜になると温泉のお湯を飲みにやって来るエゾシカの群れが見られるかもしれません。(ちょっと怖い気もしますが笑)
■所在地: 北海道足寄郡足寄町芽登2979番地
五味温泉
五味温泉は100年以上続いている温泉で、泉質は国内では珍しい良質な「含二酸化炭酸水素塩泉」です。
この成分によって神経症や皮膚病に有効で、美人の湯としても親しまれています。
また、炭酸ガスが皮膚粘膜などの毛細血管を拡張して、心臓の拍動を増やさずに血液の循環がよくなるとされていて、高血圧症の方でも心臓に負担をかけずに血圧を下げることができ、安全に温泉を楽しむことができます。
このような温泉は、ヨーロッパでは「心臓の湯」と称され貴重な温泉とされています。
■所在地: 北海道上川郡下川町班渓2893
コアな秘湯好きにお勧め|北海道のお勧め秘湯スポット5選
いつでも入浴できるわけじゃない!?瀬石(セセキ)温泉
世界遺産である知床半島の羅臼町にある瀬石温泉は、海の中に石で組まれた温泉で、潮の満ち引き次第で入れたり入れなかったりする、ちょっとマニアックでダイナミックな温泉です。
干潮時のみ温泉が現れて、満潮時には海中に水没してしまうので、タイミングをうまく図って入浴する必要がありますが、秘湯好きにはたまらない温泉で、日本中からコアな温泉好きが集まる隠れスポットなんです。
入浴ができる時期も夏場の約2か月間しかなく、天候や海の状態によっては入れないこともあるというレアな温泉です。
なかなか温泉を楽しむのにハードルが高いですが、入れたら海を一望しながら温泉を満喫できるので満足度は高め!
テレビドラマ「北の国から」にも登場して有名になりました。僕たちが行ったときは満潮で入れませんでした(´・ω・`)
■料金:無料
■所在地:羅臼町瀬石
入れば湖と一体化できる|コタン温泉露天風呂
屈斜路湖のほとりにある野営露天風呂のコタン温泉露天風呂も、秘湯として温泉マニアに知られています。
お風呂の水面は湖面とほぼ同じ高さで、温泉に浸かっていると、まるで湖の一部になったような雄大な気分になることができます。
冬には目の前に白鳥たちが浮かんでいて、白鳥と混浴しているかのような気持ちになれるでしょう。また、湖が金色に染まる夕暮れ時には、誰もが息を飲むほどの美しさを温泉に入りながら味わえるという贅沢さもあります。
コタン温泉露天風呂の造りは、広々とした湖に面した石造りの湯船で、真ん中の大きな岩が男女を分けていますが、基本的には混浴と同義です。女性の方は水着を着用したり、大きめのタオルを巻いたりしたほうが安心でしょう。(公式にOKとされています)
脱衣所は一応、男女別で設けられていますが、ちょっと気を抜くとすぐ道路から着替えが見えるので、気になる方は車の時点で水着を下に着るなどしたほうがいいかもしれないです。
女性の方は、多少ハードルが高いかもしれませんが、一度温泉に入ってしまえば、目の前に広がる雄大な湖を眺めながら、まったりと過ごすことができる秘湯なのでお勧めです。
湖と一体化できる温泉からの絶景は、実際に目にすれば一生ものの思い出になるでしょう。
■所在地:北海道川上郡弟子屈町屈斜路古丹
太平洋と一体化!?椴法華 水無海浜温泉
海辺にある天然の露天風呂として人気の水無海浜温泉は、海の中に湯船があるダイナミックな温泉で、目の前に広がる雄大な海を眺めながら入ることができます。
入浴は無料ですが、こちらも潮の満ち引きによって入浴できる時間が変わるので、入力目当ての方は時間をチェックしておく必要があります。
更衣室は男女別に用意されていますが、温泉自体は混浴で、周りには観光客も多く訪れているので、男女ともに水着着用をおすすめします。
■所在地: 北海道函館市恵山岬町
ドラマのシーンで出てくる温泉|吹上露天の湯
吹上露天の湯は、十勝岳連峰の中腹にある大自然に囲まれた天然露天温泉です。標高は1000mほどで、近くの林道まで車で行くことができます。
ドラマ「北の国から」で田中邦衛さんと宮沢りえさんが入浴したシーンがあったことから有名になり、地元の人だけではなく、観光客も多く訪れるようになりました。
温泉は上段と下段の2か所あり、どちらもお湯は熱めで無色透明です。温泉は管理されていて整っているので入浴自体は快適にできますが、脱衣所は簡易的な造りになっていますし、混浴になっているので、水着をあらかじめ着用してから行った方が安心でしょう。
泉質は別名「傷の湯」とも呼ばれる石膏食塩泉で、健康効果も期待できます。
■所在地: 北海道空知郡上富良野町吹上温泉
熊の湯温泉
最後は、「これぞ秘湯!!」といえる熊の湯温泉です。
熊の湯温泉は、知床国立公園羅臼温泉野営場から国道334号を挟んで反対側の羅臼川のほとりに位置していて、温泉街に近い羅臼町の有志によって作られた露天風呂です
原生林に囲まれた中に男女別の2つの岩風呂があり、川の侵食で崖状になった岸辺にあるため、渓流を見下ろしながらの入浴が楽しめます。
泉質は塩化物泉で、硫黄成分もいくらか含まれていて、神経痛や打ち身、運動麻痺、火傷、疲労回復などに効果があります。
現在はバイカーや観光客などの観光客でも賑わっていますが、元々は地元の漁師たちが日々の疲れを癒すための温泉でした。
今でも地元民も多く利用していて、「熊の湯入浴十ヵ条」というローカルルールがあるので、入浴する際は、ルールを守って楽しみましょう。
知床半島の原生林に囲まれた露天風呂は開放感バツグンで、季節毎に違った知床の森の表情を楽しめますよ。
■所在地: 北海道目梨郡羅臼町湯の沢町
まとめ
道内のあちこちに温泉地がある北海道ですが、今回は特に秘湯・名湯として温泉スポットをご紹介してきました。
どのスポットも、海や川の傍だったり、山道の奥にあったり、北海道の大自然を存分に楽しめる秘湯ならではの魅力的な温泉です。
日帰り入浴が楽しめる施設も多いので、秘湯巡りをしてみるのもお勧めです。
私たち【サムライトリップコンシェルジュ】は、皆様の北海道旅行をもっと素敵に、もっと快適に、一生の思い出になるよう全力でサポートさせて頂きます。
北海道のご旅行や北海道の秘湯についての疑問、質問等ございましたらぜひお気軽にご相談下さいませ。