「憧れのマウンテンバイク(MTB)を買ったけど、メンテナンスって必要なのかな?」
「MTB初心者だけど、自分でもメンテナンスってできるのかな?」
そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
マウンテンバイク(MTB)は、舗装された道路だけでなく、山道や林道、砂利道、土の上など、さまざまな場所を走れるのが魅力ですよね。
一方で、一般的な自転車と比べると、泥や砂、水などで汚れやすく、走行中に自転車へ大きな負荷がかかることもあります。
そのため、MTBを安全に長く楽しむためには、日頃のメンテナンスが必要不可欠なんです。
とはいえ、メンテナンスって何から始めればいいのか?初心者の自分にもできるのか?どんな道具を揃えればいいのか?など疑問は尽きないですよね。
そこで今回の記事では、マウンテンバイクを初めて購入した方にも分かるように、日常的なお手入れから定期的な点検、チェーンの清掃・注油、洗車、タイヤやブレーキのチェック、必要な工具、そして、ショップに任せたほうがいい作業まで詳しく解説していきます。
まずは簡単なメンテナンスから少しずつ覚えて、愛車のMTBを良い状態に保ちましょう。
|
|
- マウンテンバイクにメンテナンスが必要な理由
- マウンテンバイクのメンテナンスは「3段階」で考えると簡単
- マウンテンバイクの基本的なメンテナンス方法
- MTBをメンテナンスする頻度は?
- 特に念入りにお手入れが必要なのは?泥道・雨・雪の後は要注意!
- MTBのメンテナンスに必要な道具
- 初心者は最初から全部買う必要はない
- 初心者がやってはいけないMTBメンテナンス
- こんな症状があったらメンテナンスが必要
- MTBのメンテナンスは自分でやる?ショップに任せる?
- 初心者は無理に自分で修理しなくていい
- MTBを長く使うために普段から気をつけたいこと
- 長期間乗らないときの保管方法
- まとめ|MTBは日頃のメンテナンス次第で長く楽しめる!
マウンテンバイクにメンテナンスが必要な理由
マウンテンバイク初心者の方の中には、「メンテナンスって必要なの?」と思っている方も多いかもしれません。
マウンテンバイクは、舗装路を走る一般的な自転車よりも過酷な環境で使用されることが多い自転車です。山道や未舗装路を走れば、タイヤやフレームだけでなく、チェーンやギア、ブレーキなどにも泥や砂が付着します。
雨の中を走ったり、水たまりを通過したりすれば、自転車の各部に水分も入り込みます。そのまま汚れや水分を放置すると、部品の劣化やサビにつながることがあります。
そのため、マウンテンバイクにとってメンテナンスはとても重要なのです。
|
|
MTBは普通の自転車より汚れやすい
MTBの大きな特徴は、舗装されていない場所を走れることです。舗装路ではあまり付着しない泥や砂、土、草などが、自転車のさまざまな場所に入り込みます。
特に汚れやすいのが、
- チェーン
- スプロケット
- ディレイラー
- ブレーキ周辺
- タイヤ
- ホイール
- サスペンション周辺
などです。
泥が乾いて固まってしまうと、後から落としにくくなることもあります。そのため、泥道を走った後は、できるだけ早めに汚れを落としておくことが大切です。
メンテナンスをしないとどうなる?
MTBを長期間メンテナンスせずに使い続けると、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
例えば、チェーンの汚れやサビを放置すると、チェーンの動きが悪くなったり、変速がスムーズにできなくなったりします。ブレーキ周辺の異常を放置すれば、安全な走行にも影響します。
また、小さな異常を放置したことで部品の摩耗が進み、結果として大きな修理が必要になることもあります。そうなると、しばらく愛車に乗れなくなってしまったり、修理代が高くついてしまったりとデメリットが大きくなってしまいます。
メンテナンスには手間がかかりますが、MTBを長く快適に使うための予防整備と考えるとよいでしょう。
難しいメンテナンスは必要?
初心者の方が安心してほしいのは、日常的なメンテナンスの多くは、それほど難しくないということです。
例えば、
- タイヤの空気圧を確認する
- 車体の汚れを落とす
- チェーンを掃除する
- チェーンに注油する
- ブレーキの効きを確認する
- 各部にガタつきがないか確認する
といった作業は、基本的な方法を覚えれば自分でも簡単にできます。
一方、油圧ブレーキの整備やサスペンション内部のメンテナンス、ホイールの振れ取りなど、専門的な知識や工具が必要な作業もありますが、無理にすべて自分で行う必要はありません。
「自分でできる簡単なメンテナンス」と「ショップに任せるメンテナンス」を分けることが、初心者にとっては大切です。
マウンテンバイクのメンテナンスは「3段階」で考えると簡単

MTBのメンテナンスと聞くと、工具を使って細かく調整するイメージがあるかもしれませんが、すべての作業を毎回行う必要はありません。
初心者のうちは、メンテナンスを大きく3段階に分けて考えると分かりやすくなります。
① 乗った後に行う簡単なお手入れ
毎回本格的な洗車をする必要はありません。特に泥道や雨の中を走っていないのであれば、車体を軽く確認して、汚れや水分があれば拭き取る程度でも十分です。
ただし、泥道を走った場合は、できるだけ早く泥を落としておきましょう。
② 定期的に行うメンテナンス
何度か走行したら、チェーンやブレーキ、タイヤなどをチェックします。特にチェーンは、汚れたまま使用し続けると動きが悪くなるため、定期的な清掃と注油が重要です。
③ ショップに依頼するメンテナンス
専門的な整備は、無理に自分で行わず、MTBを扱っているショップに相談しましょう。特にブレーキやホイール、サスペンションなど、安全性や専門性に関わる部分は、知識がない状態で分解しないことが大切です。
マウンテンバイクの基本的なメンテナンス方法
ここからは、初心者でも取り組みやすい基本的なメンテナンスを紹介します。
① MTB全体をきれいにする
MTBのメンテナンスの基本は、まず自転車をきれいな状態に保つことです。特に泥道を走った後は、フレームやタイヤだけでなく、チェーンやギア周辺にも泥が付着しています。まずは目立つ泥や砂を落としましょう。
泥や砂を落とす
泥が乾いている場合は、いきなり強くこするのではなく、まず大きな泥を落とします。ブラシなどを使ってタイヤやフレーム周辺の汚れを取り除きましょう。細かい砂が付いた状態で強くこすると、フレームや部品を傷つける可能性があります。
水洗いするときの注意点
MTBは水洗いできますが、どこにでも勢いよく水をかければよいわけではありません。特に、ベアリングやハブ、ボトムブラケット、ヘッド周辺など、内部にグリスが使われている部分へ強い水圧をかけるのは避けたほうがよいでしょう。
ホースを使う場合も、強い水圧で一点に集中して水を当てないようにします。
洗った後は水分をしっかり拭き取る
洗車した後は、そのまま放置せず、乾いたウエスなどで水分を拭き取ります。特に金属部分は、水分が残ったままだとサビの原因になります。チェーンなどの駆動部分は、水分を拭き取った後、必要に応じてチェーンオイルを使用します。
高圧洗浄機は使っていい?
高圧洗浄機は非常に強い水圧がかかるため、MTBの洗車では注意が必要です。強い水圧で水がベアリングなどの内部へ入り込む可能性があるため、初心者のうちは高圧洗浄機を使わず、通常のホースやバケツ、ブラシなどを使って丁寧に洗うほうが安心です。
② チェーンを清掃する
MTBのメンテナンスで、初心者がまず覚えたいのがチェーンの清掃です。チェーンは走行中に常に動いているため、泥や砂、ホコリなどが付着します。少し難しいイメージがあるかもしれませんが、覚えてしまえば簡単にできるので安心してください。
|
|
チェーンが汚れるとどうなる?
汚れたチェーンをそのまま使っていると、チェーンの動きが悪くなったり、ギアの変速がスムーズにできなくなったりします。また、チェーンとギアが汚れた状態で動くことで、駆動系の部品の摩耗を早める原因になることもあります。
初心者でもできるチェーン清掃方法
基本的な流れは次の通りです。
- 車体についた大きな泥や汚れを落とす
- チェーンの汚れをクリーナーなどで落とす
- ウエスでチェーンを拭く
- 必要に応じてチェーンオイルを注油する
チェーン専用のクリーナーやブラシを使うと、より効率的に汚れを落とせます。ただし、クリーナーを使用した場合は、製品の使用方法を確認し、最後にチェーンへ適切な注油を行いましょう。
③ チェーンに注油する
チェーンの清掃とセットで覚えておきたいのが注油です。チェーンオイルには、チェーンの動きを滑らかにし、摩擦や摩耗を抑える役割があります。
|
|
チェーンオイルはなぜ必要?
チェーンは、ペダルを漕いだ力を後輪へ伝える重要な部品です。
チェーンが乾燥した状態やサビた状態で使用すると、動きが悪くなったり、異音が出たりすることがあります。そのため、清掃したチェーンには適切なチェーンオイルを使用します。
オイルを差すタイミング
走行環境によって異なります。舗装路を中心に走る場合と、泥や水の多い山道を走る場合では、チェーンの汚れ方やオイルの状態も変わります。
「○回乗ったら必ず注油」というより、チェーンの汚れや乾燥状態を確認して必要なときに行うと考えると分かりやすいでしょう。
特に、雨や水たまりの多い場所を走った後は、チェーンの状態を確認してください。
MTBにはどんなチェーンオイルを使う?
チェーンオイルには、乾燥した環境向けのものや、雨や泥など水分の多い環境向けのものがあります。MTBでどのような場所を走るのかを考えて選びましょう。自転車用として販売されているチェーンオイルを使用するのが基本です。
オイルをつけすぎないことも重要
「たくさんオイルをつければ、チェーンがよく動くのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、オイルのつけすぎは逆効果になることがあります。
余分なオイルには、砂やホコリなどの汚れが付着しやすくなります。注油した後は、必要に応じてチェーン表面の余分なオイルを拭き取りましょう。
④タイヤの空気圧を確認する
MTBに乗る前に確認したいのがタイヤです。タイヤの空気圧は、走りやすさだけでなく、パンクやリムへのダメージなどにも関係します。
|
|
空気圧が低すぎるとどうなる?
空気圧が低すぎると、タイヤがつぶれやすくなり、走行時の抵抗が大きくなることがあります。また、状況によっては段差などでリムに大きな衝撃が加わる可能性もあります。
空気圧が高すぎるとどうなる?
反対に空気圧を高くしすぎると、路面からの衝撃を受けやすくなったり、MTB本来のグリップ感を得にくくなったりする場合があります。
適正空気圧はどこを見ればいい?
タイヤには、対応する空気圧の範囲が表示されていることがあります。また、自転車やタイヤのメーカーが推奨する空気圧が指定されている場合もあります。
まずは、自分のMTB・タイヤのメーカーが指定している空気圧を確認することが基本です。MTBはタイヤの種類や体重、走る場所などによって適した空気圧が変わるため、他の人の設定をそのまま真似するのではなく、自分の自転車に合った設定を確認しましょう。
空気を入れる頻度
タイヤは乗っていなくても少しずつ空気が抜けていきます。そのため、MTBに乗る前にタイヤを指で軽く押して異常がないか確認する習慣をつけるとよいでしょう。
より正確に管理したい場合は、空気圧計付きの空気入れを使用します。
⑤ブレーキのメンテナンス方法
MTBの中でも、特に重要なのがブレーキです。ブレーキは安全に直結する部品なので、「少しおかしいけれど、そのまま乗ろう」という判断は危険なので絶対に避けましょう。
ブレーキパッドの摩耗を確認する
ディスクブレーキの場合、ブレーキパッドは少しずつ摩耗していきます。パッドが減っている場合は交換が必要です。ブレーキパッドは車種やブレーキによって形状が異なるため、交換する場合は適合する製品を確認してください。
ブレーキローターを確認する
ディスクブレーキのローターに油や汚れが付着すると、ブレーキ性能に影響する可能性があります。チェーンオイルなどがローターに付着しないよう注意しましょう。
ブレーキレバーの感触を確認する
乗る前にブレーキレバーを握ってみて、
- いつもと感触が違う
- レバーが深く入りすぎる
- ブレーキの効きが悪い
- 異常な音がする
などの変化がないか確認します。
ブレーキから異音がするとき
ブレーキをかけたときに音がする場合、原因はさまざまです。泥や汚れ、部品の摩耗、調整の問題などが考えられます。単純な汚れの場合もありますが、原因が分からない場合はショップで点検してもらうほうが安心です。
ブレーキの効きが悪いときはどうする?
ブレーキの効きに明らかな異常がある場合は、そのまま乗らないことが大切です。ブレーキは安全に関わるため、原因が分からない場合は自転車ショップや専門店に相談しましょう。
⑥変速機(ギア)のメンテナンス
MTBでは、路面の状況に合わせてギアを変えることが多いため、変速機も重要な部分です。
|
|
ギアがうまく変わらないときに確認すること
変速がうまくいかない場合、すぐに調整ネジを回すのではなく、まず簡単なところから確認しましょう。
- チェーンが汚れていないか
- ギア周辺に泥が詰まっていないか
- ディレイラーに異常がないか
- ワイヤーに問題がないか
- 転倒などで部品が曲がっていないか
などを確認してください。
変速機の調整は初心者でもできる?
変速機には細かな調整が必要な場合があります。仕組みを理解しないまま調整ネジを適当に回すと、かえって変速状態が悪化することがあります。
「少し変速が気になる」という程度であれば、自転車ショップで調整してもらうのも一つの方法です。なお、転倒したなどの後から急に変速がおかしくなった場合は、ディレイラーなどの部品が曲がっている可能性もあるため、無理に調整しないほうがよいでしょう。
⑦MTBのサスペンションのメンテナンス
サスペンション付きのMTBでは、サスペンションの状態も定期的に確認する必要があります。
フロントサスペンションのお手入れ
走行後は、サスペンション周辺についた泥やホコリを落としましょう。特に、サスペンションが動く部分に大量の泥が付着したままにならないようにします。
サスペンションに泥が付いたら?
柔らかい布などで汚れを取り除き、メーカーが指定する方法でお手入れします。サスペンションは製品によって構造やメンテナンス方法が異なるため、取扱説明書やメーカーの案内を確認することが重要です。
サスペンションにオイルを勝手に塗っていい?
これは注意したいポイントです。「動きを滑らかにしたいから」と、一般的なオイルや潤滑剤をサスペンションに吹き付けるのは避けましょう。サスペンションには製品ごとに適切なメンテナンス方法があります。
サスペンション内部の整備はショップへ
サスペンション内部のオーバーホールなどは、専門的な知識や工具が必要です。初心者が無理に分解するのではなく、メーカー指定のメンテナンス時期やショップの案内を確認しましょう。
⑧ボルトや各部の緩みをチェックする
MTBでは、走行中の振動や衝撃によって各部の状態が変化することがあります。乗る前に、簡単なチェックを習慣にしましょう。
ハンドル周辺
ハンドルを持って軽く力をかけ、異常なガタつきがないか確認します。
サドル
サドルが左右に動いたり、上下にずれたりしないか確認します。
ペダル
ペダルに異常なガタつきがないか確認します。
ホイール
ホイールがしっかり固定されているか確認します。
ブレーキ周辺
ブレーキ周辺に異常がないか確認します。ただし、ボルトを締める場合は「とにかく強く締めればいい」というわけではありません。部品によって適正な締め付けトルクが指定されているため、トルクレンチを使用する場合はメーカーの指定値を確認しましょう。
MTBをメンテナンスする頻度は?
「どのくらいの頻度でメンテナンスすればいいの?」という疑問は、初心者が特に気になるポイントですよね。
実際には、走る場所や走行距離、天候によって必要な頻度は変わります。
例えば、舗装路を短時間走る場合と、泥だらけになる山道を長時間走る場合では、同じ頻度では考えられません。目安としては、次のように考えると分かりやすいでしょう。
| タイミング | 確認・メンテナンス |
| 乗る前 | タイヤ・ブレーキ・各部の異常確認 |
| 乗った後 | 汚れ・泥・水分を確認 |
| 泥道を走った後 | できるだけ早く洗浄 |
| 雨の後 | 水分を拭き取り、チェーンなどを確認 |
| 数回乗ったら | チェーンの清掃・注油など |
| 定期的に | ブレーキ・タイヤ・変速機などを点検 |
| 必要に応じて | ショップで点検・整備 |
大切なのは、「○か月に1回」と一律に考えるのでなく、MTBの状態を見て判断することです。
特に念入りにお手入れが必要なのは?泥道・雨・雪の後は要注意!
MTBを楽しんでいると、泥や雨などの悪条件で走ることもあるでしょう。こうした環境を走った後は、いつもより念入りにお手入れしましょう。

泥だらけになったらどうする?
泥が付いたまま乾燥すると、固まって落としにくくなります。できれば走行後、早めに大きな泥を落としておきましょう。特にチェーンやギア周辺は、泥が残らないよう注意します。
雨の中を走った後
雨の後は、車体についた水分を拭き取ります。チェーンも濡れている場合があるため、状態を確認し、必要に応じて清掃・注油します。
川や水たまりを走った後
水たまりや浅い川などを走った場合は、通常よりも水分や泥が入り込んでいる可能性があります。走行後は車体全体を確認し、泥や水分を取り除きましょう。
冬にMTBを乗る場合
雪道を走る場合は、雪だけでなく融雪剤や凍結防止剤などの影響にも注意が必要です。金属部品に付着したまま長時間放置しないよう、走行後は汚れを落として水分を拭き取るなど、普段よりこまめな手入れを心がけましょう。
MTBのメンテナンスに必要な道具
メンテナンスを始めるために、最初から大量の工具を買い揃える必要はありません。まずは基本的な道具から揃えていきましょう。
最初に揃えたい基本工具
初心者であれば、まず次のようなものがあると便利です。
- 自転車用空気入れ
- タイヤレバー
- 六角レンチ
- ウエス
- 自転車用チェーンオイル
- 自転車用クリーナー
- ブラシ
これらがあれば、日常的なお手入れのかなりの部分に対応できます。
|
|
あると便利な工具
メンテナンスに慣れてきたら、
- トルクレンチ
- メンテナンススタンド
- チェーンクリーナー
- パーツクリーナー
- チェーンチェッカー
などを追加してもよいでしょう。ただし、工具は「多ければ多いほどいい」というものではありません。自分がどこまでメンテナンスするのかを考えて購入しましょう。
|
|
初心者は最初から全部買う必要はない
最初から高価な工具を一式揃える必要はありません。
まずは、
「空気を入れる」「汚れを落とす」「チェーンを掃除する」「チェーンに注油する」
という基本的な作業から始めれば十分です。
本格的な整備が必要になったら、その段階で工具を追加していけばよいでしょう。
初心者がやってはいけないMTBメンテナンス
メンテナンスはMTBを良い状態に保つために重要ですが、やり方を間違えると逆に故障の原因になることがあります。ここでは初心者がやってしまいがちなNGメンテナンスについてお伝えしていきます。
適当にオイルを吹き付ける
オイルは場所によって使い分ける必要があります。特にブレーキローターなど、油分が付着してはいけない部分にオイルをつけないよう注意してください。
ブレーキローターに油をつける
ブレーキローターにチェーンオイルなどが付着すると、ブレーキ性能に影響する可能性があります。チェーンに注油するときは、オイルが周囲に飛び散らないよう注意しましょう。
高圧洗浄機を近距離から当てる
強い水圧によって、水が部品内部へ入り込む可能性があります。MTBの洗車では、強すぎる水圧を避けましょう。
ネジを力任せに締める
「緩んでいるから、とにかく強く締めよう」と力任せに締めてしまうのはよくありません。自転車の部品には適正な締め付けトルクが指定されている場合があります。
分からないままブレーキを分解する
ブレーキは安全に直結する部品です。構造を理解していない状態で分解・調整するのはおすすめできません。
サスペンションを自己流で分解する
サスペンションは複雑な構造を持っています。内部整備が必要な場合は、メーカーや専門ショップに相談しましょう。
自動車用のケミカルを何でも使う
「油なら何でもいい」「クリーナーなら何でもいい」という考え方は危険です。部品や素材によって適したケミカルが異なるため、自転車用として販売されている製品を基本にし、使用方法を確認しましょう。
こんな症状があったらメンテナンスが必要
MTB初心者は、「メンテナンスが必要」と言われても、具体的に何を見ればいいのか分からないこともありますよね。そこで、症状からメンテナンスの必要性を考えてみましょう。
チェーンから音がする
チェーンが汚れていたり、乾燥していたりする可能性があります。まずはチェーンの状態を確認し、必要に応じて清掃・注油します。
ギアチェンジがうまくいかない
チェーンやギア周辺の汚れ、変速機の状態などを確認します。清掃しても改善しない場合は、変速調整が必要な可能性があります。
ブレーキの効きが悪い
これは放置してはいけない症状です。ブレーキパッドやローターなどを確認し、原因が分からない場合はショップで点検してもらいましょう。
タイヤがすぐに空気抜けする
単純に空気が少ないだけではなく、パンクやバルブ、タイヤ周辺の問題などが考えられます。何度空気を入れてもすぐに抜ける場合は点検が必要です。
ペダルを漕ぐと異音がする
チェーンやギアだけでなく、ペダル、クランク、ボトムブラケットなど、さまざまな原因が考えられます。音の発生場所が分からない場合は、無理に分解せずショップに相談しましょう。
ハンドルやサドルがガタつく
走行前に必ず確認したい症状です。ハンドルやサドルなどに明らかなガタつきがある場合は、そのまま走行せず原因を確認してください。
MTBのメンテナンスは自分でやる?ショップに任せる?
ここまででMTBのメンテナンスについて詳しくお伝えしてきましたが、「全部自分でやるのか・・・」と少し憂鬱になってしまった方もいるかもしれません。
しかし、メンテナンスのすべてを自分で行う必要はありません。むしろ初心者の場合、簡単な作業だけ自分で行い、難しい整備はショップに任せるのがおすすめです。
自分でできるメンテナンス
初心者でも取り組みやすいのは、
- 洗車
- 空気圧の確認
- タイヤの状態確認
- チェーン清掃
- チェーン注油
- 車体の簡単な点検
- 汚れや水分の拭き取り
などです。
ショップに任せたほうがいいメンテナンス
一方で、
- 油圧ブレーキの整備
- ブレーキの本格的な調整
- ホイールの振れ取り
- サスペンション内部の整備
- ベアリング交換
- 原因が分からない異音の修理
- 転倒後の点検
などは、専門店に相談することをおすすめします。
初心者は無理に自分で修理しなくていい
MTBのメンテナンスを自分でできるようになるのは楽しいことですが、すべての整備を自分でできる必要はありません。
特にブレーキやハンドル、ホイールなど、安全に直結する部分は慎重に扱う必要があります。「自分でやってみたいけれど、よく分からない」という場合は、ショップに持っていくのも立派なメンテナンスですよ。
MTBを長く使うために普段から気をつけたいこと
メンテナンスだけでなく、普段の扱い方もMTBの状態に影響します。より長く安心して乗り続けるために、普段から気を付けておきたいことをまとめていきます。
屋外に置きっぱなしにしない
MTBを長期間屋外に置いていると、雨や湿気、紫外線などによって部品が劣化しやすくなります。できれば屋内や屋根のある場所で保管しましょう。
雨に濡れたらそのままにしない
雨に濡れた場合は、できるだけ早く水分を拭き取ります。特にチェーンなどの金属部分は、濡れたまま放置しないことが大切です。
直射日光を避ける
長期間、強い紫外線にさらされると、タイヤなどのゴム製品や樹脂部品が劣化する可能性があります。保管場所にも気を配りましょう。
長期間乗らないときの保管方法
しばらくMTBに乗らない場合も、汚れを落とした状態で保管するのがおすすめです。タイヤの空気圧やチェーンの状態なども確認しておきましょう。
冬に乗らない場合はどうする?
冬の間MTBに乗らない場合は、シーズン終了時に一度きれいに清掃しておくと安心です。泥や水分、汚れなどを落とし、必要な部分をメンテナンスしてから保管しましょう。
まとめ|MTBは日頃のメンテナンス次第で長く楽しめる!
マウンテンバイクは、舗装路だけでなく山道や林道などもアクティブに走れる非常に楽しい自転車です。
その一方で、泥や砂、水などの影響を受けやすいため、普通の自転車以上に日頃のメンテナンスが重要になります。とはいえ、最初から難しい整備を覚える必要はありません。
初心者の方は、
① 乗る前にタイヤとブレーキを確認する
② 乗った後は泥や水分を落とす
③ チェーンを定期的に清掃して注油する
この3つを習慣にするだけでも、MTBを良い状態に保ちやすくなりますよ。
そして、ブレーキやサスペンション、ホイールなど、自分では難しいと感じる部分は無理をせずショップに任せるのもOKです。
MTBのメンテナンスは、故障してから行うものではなく、「異常が起こる前に状態を確認する」ことが、MTBを安全に、そして長く楽しむための基本です。
ぜひ、今回の記事を参考にして、日ごろのメンテナンスにトライしてみてくださいね。

