ウイスキーはお酒が強い人が飲むものというイメージがありますが、実際にはロックやストレート以外にも水割り、ソーダ割などの飲み方も幅広くあって、薄めて飲めるのでお酒があまり強くない人でも楽しめるお酒です。
ウイスキーが入ったグラスを片手に豪華なソファーでくつろぐなんていう映画のシーンを見て、憧れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はい。僕です(´◉◞౪◟◉)
世界的なウイスキー生産国としては、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本が有名で、世界の5大ウイスキーと呼ばれています。
日本が世界の5大ウイスキーに入っているなんて誇らしいですね☆
ジャパニーズウイスキーの中でも、北海道はウイスキー造りが盛んな地域のひとつで、その大きな理由は、北海道ならではの冷涼な気候と豊かな自然環境にあります。
そこで今回は、神戸&名古屋から北海道に完全移住したお酒大好きな私たちが、ウイスキーの基礎知識から北海道ウイスキーの特徴、北海道にあるウイスキー蒸留所、蒸留所の試飲情報について詳しく解説していきたいと思います。
北海道旅行で蒸留所巡りをするなんていう大人な旅も素敵ですよね!!試飲を楽しむ場合は、ハンドルキーパーの方を決めておくか、移動手段付きの観光ガイドをご利用くださいね☆
そもそもウイスキーってどんなお酒?
まずは、ウイスキーについての基本知識から見ていきましょう。
ウイスキーの作られ方
ウイスキーとは大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とする蒸留酒です。蒸留酒というのはお酒の種類のことで、お酒には蒸留酒、醸造酒、混成酒の3種類に分けられます。
ウイスキーをはじめとする蒸留酒は果物や穀物をアルコール発酵させた後に蒸留して造るお酒で、ウイスキーのほかに、ブランデーやジン、ウォッカ、テキーラ、焼酎などは蒸留酒に分類されます。
小学生のころ習った「蒸留」って覚えてますか?(僕はうろ覚えですが(笑))
いろいろな物質が混ざった液体を加熱して、得られた蒸気を冷却して、成分ごとに異なる沸点に基づいて分離・純化を行う方法です。ウイスキーはその「蒸留」という方法で作っています。
※↑イメージ
簡単にいうと、
・穀物を使っていて
・蒸留酒で
・木樽で熟成している
とウイスキーであると定義されます。
ちなみに、ウイスキーの原酒は、樽の種類や貯蔵期間、気温・湿度などさまざまな要因によって熟成の度合いが変化するので、貯蔵環境によって本当にいろいろな味わいのウイスキーが生まれます。その違いを楽しめるというのもウイスキーの魅力なんですね。
たかが保存するための樽、と思われがちですが、シェリー樽で貯蔵したウイスキーとバーボン樽で貯蔵したウイスキーはまったく別物の味がします。ウイスキーって本当に奥が深いんです。
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ウイスキーがお酒好きに好まれる理由とは
何を隠そう、私たちはお酒の中でもウイスキーが大好きなのですが、なぜウイスキーが酒好き達から好かれているのかという理由を考えてみました!!
その理由としては
味わいや香りについては人それぞれ好みがあると思いますが、開封後劣化しにくいという点と飲み方のバリエーションが豊富というのはウイスキーが人気の大きな理由と言えます。
日本酒などは、一度開封すると短期間で飲み切るのが望ましいですが、ウイスキーは直射日光を避けていれば数ヶ月間品質が保たれるので焦って飲み切る必要はありません。
さらに、飲み方もストレートやロック、ハイボール、水割り、お湯割りのほか、コーラなどのジュースやコーヒーで割ってカクテルにしてもおいしいです。
割って飲めるのでコスパも良く、大量にお酒を飲んでしまう私たちのような大酒飲み家庭には嬉しいポイントですね!
北海道のウイスキーの特徴
日本にも多くのウイスキー蒸留所があり、いろいろなジャパニーズウイスキーが製造されていますが、北海道のウイスキーは、ジャパニーズウイスキーのなかでも特に人気が高いです。
北海道ウイスキーが人気でおいしいのは、北海道の気候と自然環境がウイスキーの本場である「スコットランド」と似ていることが挙げられます。
おいしいウイスキーを造るためには、冷涼かつ湿潤な気候で、一定の寒暖差が必要とされていますが、北海道はその条件を満たしているのです。
また、雪解け水が豊富な上に、香りづけに使われる泥炭(ピート)や、蒸留するために必要な石炭などの資源も豊富なのも北海道がウイスキー作りに適している理由です。
このような土地的な条件のおかげで北海道で造られるウイスキーはおいしく、世界に誇るジャパニーズウイスキーのひとつとして有名になっているのです。
ここまで北海道ウイスキーの美味しさを知っちゃうと、飲むしかないなあ( *´艸`)
北海道が誇るウイスキーの蒸留所
ここまでで、北海道のウイスキーがいかに美味しいものかということをお伝えしてきました。
「そんなに美味しいなら、北海道に行ったときに飲んでみたい!!」と思っているウイスキー好きの方も多いでしょう。
ここからは、北海道が世界に誇るウイスキーの蒸留所について詳しく見ていきましょう。近年、北海道ではウイスキーの蒸留所が増えてきていて、今後も、北海道のウイスキー蒸留所の需要や人気は高まっていくと思われます。
余市蒸留所
まず1つ目は、北海道ウイスキーの代表、ニッカウヰスキーを製造している余市蒸留所です。
余市蒸溜所は、1936年に操業開始をした歴史のある蒸留所で、日本のウイスキーの父とも呼ばれているニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝によって造られました。
余市蒸溜所が生み出すウイスキーは、日本国内だけでなく、世界的な評価を得ていて、シングルモルト余市1987(現在は終売)は、世界的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード」で2008年にシングルモルト部門で世界最高賞を獲得しています。
余市蒸留所は朝ドラ「マッサン」の舞台にも選ばれているので、ウイスキー好きの方以外にも知名度は広まっています。
余市蒸溜所は予約見学することができ、ガイドツアーではウイスキーの製造方法やニッカウヰスキーの歴史についても深く知ることができます。さらに最後には無料のテイスティングも楽しめるので、ウイスキー好きにはもってこいでしょう。
もし、予約が取れなかった、予約し忘れてしまった、という場合でも、周辺施設のニッカミュージアムは予約不要で利用可能なので、ぜひ訪れてみてください。有料で試飲も楽しめますよ。
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厚岸蒸溜所
厚岸といえば、牡蠣が有名なエリアですが、ここでも土地の風土を生かしたウイスキー作りが行われています。
厚岸蒸留所は「スコットランドの伝統的製法で、アイラモルトのようなウイスキーをつくりたい。」という想いのもと、ウイスキー作りに励んでいます。
アイラモルトとは、スコットランドのアイラ島で造られるシングルモルトスコッチウイスキーのことで、厚岸蒸留所ではアイラ島のウイスキー造りを踏襲し、泥炭(ピート)層を通った水を仕込みに使用して、厚岸ならではの冷却で温潤、海風があたる風土を生かして熟成を行っています。
スコットランドの伝統的製法と厚岸風味を融合した味わいのウイスキーが特徴です。
厚岸蒸留所では、見学ツアーも予約制で行っていて、通常立ち入ることができない蒸留所の敷地内を見学することが可能です。
見学後は、「厚岸味覚ターミナル コンキリエ」内にあるオイスターバルで、厚岸町の飲食店でしか飲めない厚岸ウイスキー「牡蠣の子守唄」を試飲できますよ。これはレア!
ニセコ蒸留所
ニセコ蒸留所は、日本酒の八海山で知られる「八海醸造」が2019年に設立した子会社で、2020年4月に北海道ニセコ町でウイスキー蒸留所の建設を開始し、2020年12月に完成したばかりです。
ウイスキー造りに欠かせない機械は、スコットランドのフォーサイス社製を導入しているそうです。
現在はウイスキーを熟成中なので、販売は行われていませんが、2024年を販売予定としているので、そろそろ念願のニセコウイスキーが飲めるのではないかと個人的に期待しています☆
ウイスキーはまだ販売されていないものの、クラフトジン「ohoro GIN」の発売と蒸留所見学が2021年10月から開始されています。蒸留所見学ツアーは予約制で行われていて、有料ですが、見学後に試飲もできるので、ぜひ見学ツアーに申し込んでみてはいかがでしょうか。
ウイスキーの原料には、ニセコアンヌプリの伏流水が使われていて、豪雪地ならではの上質な軟水が特徴です。今後、北海道ウイスキーとしての活躍が期待できそうですね。
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利尻蒸留所
利尻蒸留所は、北海道の離島、利尻島にあるウイスキー蒸留所で、米国人の起業家ケイシー・ウォール氏が設立した、日本最北端のウイスキー蒸留所です。
有名なウイスキー産地であるアイラ島と自然環境や冷涼な気候が似ていることから、2021年に建設されました。火山性の土壌からとれる上質な水を使用していて、原料には北海道産と英国産の大麦を使っています。
起業家ケイシー・ウォール氏は、奥様との夫婦旅行で利尻島を訪れたことがきっかけで、「ここには人を幸せにするものがそろっている」と心が震えました。そして、島の西側に位置する神居海岸の夕日にも心を奪われ、「ここで大切な人と一緒にゆっくりウイスキーを味わってほしい」とウイスキー蒸留所の起業を決意したそうです。
現在はまだウイスキーの熟成中のため、販売はしていませんが、数年後の熟成後には年間約6,000〜10,000リットル製造して販売する予定だそうです。
人を幸せにするものがそろっている場所で作られた、日本最北のウイスキー!楽しみですね!
馬追蒸留所
馬追(マオイ)蒸留所は、北海道の長沼町マオイ丘陵にあるワイナリー&蒸留所で「MAOI株式会社」が手がけています。
2021年冬に「マオイ自由の丘ワイナリー」から、MAOI株式会社と社名を改め、ブランドが変更されると同時に、スコットランドのフォーサイス社製の蒸留器を導入してウイスキーのほかにブランデーやフルーツブランデーの生産が開始されました。
原料には北海道のトウモロコシを使用していて、北海道の木材で作った樽で熟成する「北海道コーンウイスキー」を造っています。
2022年からウイスキーの蒸留を開始したばかりなので、まだ熟成中で販売はしていませんが、北海道の原料、北海道の樽で作るまさに正真正銘北海道ウイスキーの完成が待ち遠しいですね。
ディ・トリッパー蒸留所
ディ・トリッパー蒸留所は函館市に初めてできたウイスキー蒸留所です。北海道函館市にあるウイスキーのオリジナル輸入商品を展開する BEHIND THE CASK が新事業として立ち上げました。
ディ・トリッパー蒸留所では、北海道産の大麦麦芽を100%使用したウイスキーを製造しています。
2023年6月に蒸留所を開設したばかりですが、年間6,000リットルの小ロット生産の短期熟成によって、2024年末の商品化が目指されていますので、近いうちにディ・トリッパーのウイスキーが飲めそうですね。
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ほかにも新規の蒸留所が続々!
北海道ウイスキーとして知名度を上げている余市蒸留所や厚岸蒸留所のほかにも、北海道には多くのウイスキー蒸留所が設立されています。
今回ご紹介した新設の蒸留所の他にも、2024年に千歳蒸溜所が開設予定だったり、さらにはベンチャーウイスキーである秩父蒸留所が、苫小牧市に苫小牧蒸留所を開設予定だったりと、ますます北海道のウイスキーが盛り上がっていきそうです。
まとめ
今回は、ウイスキー大好きな私たちが、大好きな北海道で製造されているウイスキーたちをご紹介してきました。
北海道はウイスキーの本場であるスコットランドと気候や自然環境が似ているため、今後もますます蒸留所が増えていきそうな予感です。
北海道ウイスキーの蒸留所の多くは、見学や試飲を受け付けているので、旅行でお越しの際には、ぜひ北海道の大自然の中で薫り高い北海道ウイスキーを味わってみてはいかがでしょうか。保存もきくので自分へのお土産にもぴったりですよ。
私たち【サムライトリップコンシェルジュ】は、皆様の北海道旅行をもっと素敵に、もっと快適に、一生の思い出になるよう全力でサポートさせて頂きます。
北海道のご旅行やウヰスキーについての疑問、質問等ございましたらぜひお気軽にご相談下さいませ。
ウイスキー蒸留所巡りで試飲を楽しみたい場合は、ぜひ移動手段付の観光ガイドをご利用くださいね☆