北海道といえば、広大な土地、豊かな自然が魅力的な場所ですよね。
広大な土地があるからこそ、本州ではなかなか見ることができない、どこまでも続く真っ直ぐな道や、野生動物を間近で見られるような自然豊かな道など、いろいろなドライブルートを楽しめます。
どこまでも続く真っ直ぐな道をドライブしているだけでも「北海道、来た~~~」という気分になれますよ。
美しい景色が広がる北海道は普通にドライブしているだけでも心動かされるような絶景に出会うことができます。次々と現れる絶景を目の前にすれば、きっと普段のストレスも吹き飛んでしまうでしょう。
そこで今回は、神戸&名古屋から北海道に完全移住した私たちが、北海道で最高の景色に出会える「道」をご紹介していきます。
え?道?そうです!ただの道路です!笑
ただの道路とは思えないほど、美しい絶景を楽しめるドライブルートをご紹介していきますので、ぜひ北海道旅行の参考にしていただければ嬉しいです。
絶景ドライブルートを走りながら、北海道限定のクラシックビールが飲みたい!なんて方は、移動手段付きの観光ガイドをご利用ください☆絶景を見ながらのビールはうまいですよ~!
道北エリア
風車と海と山の絶景|オロロンライン
まずご紹介するのは、北海道を代表する大人気ドライブルートの一つであるオロロンラインです。
小樽を起点とし、北海道最北の地である稚内まで約380kmにわたる海岸線を走るルートです。このルート沿いには日本最北の日本酒酒蔵「国稀酒造」や、ニシン漁の歴史を伝える「旧花田家番屋」など、多くの観光スポットが点在するため、ドライブを楽しみながら観光もできちゃうお勧めのルートです。
関連記事:日本酒好き必見!北海道の試飲ができる酒蔵8選!酒造巡りで旅を満喫しよう
オロロンラインでは、天気が良い日には左手に美しい利尻富士を望むことができ、右手には「オトンルイ風力発電所」の風車たちが整然と立ち並び、どこまでも続くような絶景を楽しむことができます。
あまりに長いルートなので、途中でランチなどを挟むのがお勧めです。
お腹が減ったら甘えびの水揚げ量が日本一の「羽幌町」で新鮮プリプリな甘えび丼を食すのがおすすめです。
夕方にオロロンラインを通るなら、留萌にある黄金岬に立ち寄るのがお勧めです!黄金岬は、日本海に沈む壮大な夕日が「日本一の落陽」と称されていて、あたり一面がオレンジ色に染め上げられる絶景も楽しめますよ。
貝殻の路|白い道
最北の地、稚内の宗谷岬の近くにある白い道は、絵に描いたような絶景を楽しめるお勧めルートです。
真っ青な空と海へと続くように見える白い道と、丘陵の鮮やかな緑、青空、巨大な白い風車との美しいコントラストはまるで絵の中にいるような感覚を楽しむことができます。
この道が白いのは、稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いたものが敷き詰められているからなんですって。
この道は、牧場や畑などの田園や自然の中を歩くことを楽しむための散策路「稚内フットパス」のコースになっているので、車から降りて散策を楽しむのもおすすめで、歩くとふんわりと優しい感触が足元に伝わってくるので、散策が一層楽しくなります。
天気の良い日には、利尻山の雄大な姿や、遠くにサハリンもうっすらと見ることができ、北海道ならではの壮大な景色も楽しめます。
視界を遮るものが何もない|エサヌカ線
猿払村を全長約16kmにも渡ってひたすら一直線に牧草地帯の中を突き抜ける見事な一本道、それがエサヌカ線です。
途中に2か所クランクがありますが、それ以外は写真のようにずっと真っ直ぐで、地平線まで続いているかのような不思議な感覚を味わえるドライブルートです。
この道の周りには、ガードレールも電柱も建物もなく、広大な牧草地に一本の道が延びているだけで、まさにどこまでも続く一本道で、映画に出てきそうな風景です。
北海道広しといえど、ここまで真っ直ぐな絵画のような風景はなかなか見ることができない絶景です。
またエサヌカ線はライダーの聖地とも言われていて、多くのバイカーがツーリングで訪れる人気スポットでもあります。
エサヌカ線がある猿払村は、ホタテの水揚げ量が日本一を誇る場所でもあります。ドライブを楽しんだら、猿払の新鮮なホタテ料理もぜひ堪能していってくださいね。
エサヌカ線は見事な絶景が味わえるドライブルートですが、真っ直ぐすぎるのと周囲に建物がないので、スピード感覚がわからなくなりがちです。気が付かないうちにスピードを出しすぎないよう気を付けてくださいね!!
道東エリア
死ぬまでに一度は見てみたい|天に続く道
続いては、死ぬまでに一度は見てみたい、その名も天に続く道です。
世界自然遺産である知床にある絶景ロードで、知床半島への入口の国道244号線から国道334号線の斜里町まで東西に伸びる約28kmの直線道路です。北海道感動の瞬間100選にも選ばれている絶景ルートなんですよ。
天に続く道では、名前の通りまるで空に向かって走っているかのような感覚を味わうことができ、この道を辿っていけば、天にまで届くのではないかという錯覚に陥るくらいです。
丘の頂上近くには、木製の「名も無き展望台」もあって、ここからの眺めも格別です。この展望台には駐車スペースもあるので車を停めてゆっくりと景色を楽しんだり写真を撮ったりすることができます。
普段でも十分な絶景を楽しめる天に続く道ですが、特にお勧めなのが春分の日と秋分の日の頃に見ることができる夕日とのコラボレーションです。
道の真ん中に沈む夕日に向かって、道がまっすぐに伸びているので、辿っていけばそのまま夕日に辿りつくのではないかと思えるような、幻想的な光景を見ることができます。
年に数日しか出会えない絶景なので、もし見ることができたらかなりラッキーですよ!
これぞ北海道~!|メルヘンの丘
名前からもわかるように、とにかくメルヘンなドライブルートは女満別空港から車でわずか10分の距離に位置し、「メルヘンの丘」と呼ばれています。
7本のカラマツが並ぶ風景は、まるで絵本の1ページのようにかわいらしく、一度見たら忘れられない景色となるでしょう。
7本のカラマツが並ぶメインの風景の近くには、田園地帯が広がっていてTHE北海道!とも言える美しくもかわいらしい風景を眺めることができます、
晴れた日の青空を背景にしたメルヘンの丘の景色が人気ですが、個人的には夕暮れ時がおすすめ!夕焼けに木々のシルエットが浮かび上がってとってもロマンチックですよ。カップルはぜひ夕方に訪れてみてください。
屈斜路湖を楽しめる絶景ルート|美幌峠
標高525mの展望台からの景色を楽しむことができる美幌峠も人気ドライブルートの一つで、道東エリア屈指の景勝地として知られています。
美幌峠からの眼下には、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖が広がっていて「天下の絶景」と称されています。美幌峠までの道はカーブが多く、さまざまな表情の山々の景色を楽しむことができる絶景ドライブコースです。
湖には中島が浮かび、その周囲には硫黄山や斜里岳、天気が良ければ十勝岳まで見渡せることができます。
湖面に青空が映って青く映える日中の景色や、夕焼けに染まる湖畔の風景は一見の価値アリです!
また、美幌峠の見どころの一つが雲海で、気象条件が合うと雲海を見ることができます。
美幌峠から見下ろすと、辺り一面が雲海に包まれて、まるで別世界にいるかのような感覚を味わえますよ。
雲海は春や秋の早朝など、湿度が高くて気温が低いなどの条件が揃ったときに現れます。春や秋に北海道旅行に行かれる方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
美幌峠の頂上には「ぐるっとパノラマ美幌峠」という道の駅があるので、ここで休憩して軽く腹ごしらえするのも良いですね。地元の特産品や美味しい軽食を楽しむことができますよ。
世界遺産をダイレクトに感じる|知床横断道路
世界自然遺産に登録されている知床ですが、その知床半島を東西に横断する唯一の道が知床横断道路(国道334号線)で、標高738mのところにある知床峠を頂上として、知床の二大拠点であるウトロと羅臼をつなぐ全長27.3kmの山岳道路です。
知床半島を東西に横断できる唯一の道にもかかわらず、11月上旬から4月下旬までの半年近くも冬季閉鎖が行われます。
知床横断道路の見どころといえば、標高600mほどで森林限界を迎えることです。あまりにも気象条件が厳しいために、標高600mで木が生育しなくなる限界を迎えてしまうのです。
本州では標高2000mくらいで森林限界を迎えるので、いかに気象条件が厳しいかがわかりますね。
森林限界のため木が生えていないので、知床峠に近づくと、羅臼岳を中心とする知床連山や、オホーツク海の大パノラマを味わえるのも魅力的です。
道央エリア
雲海と橋のコラボレーション絶景|三国峠
大雪山国立公園内を南北に走る国道273号線に位置する三国峠は、標高1,139mもあり、北海道の国道の峠としては一番の高さを誇ります。
「三国」という名前は石狩、十勝、北見の境界に位置していることから名付けられました。
三国峠までの道のりには木々の合間を縫うように大きな橋がいくつもかかっているのですが、その中でも松見大橋は樹海と共にダイナミックな景色を作り出しています。
その風景はまるで絵画のように美しくて、北海道の大自然を目の当たりにしたような感覚に陥るでしょう。
高さ30m、長さ約330mの赤い橋が松見大橋です。
どの季節も絶景を見ることができますが、特にお勧めなのは紅葉時期で、山々が色鮮やかに染まる光景はまさに息を吞むほどの絶景です。比較的高い確率で早朝には雲海が出てきますので、雲海と紅葉のコラボレーションにも出会えるかもしれませんね。
ちなみに、層雲峡温泉とぬかびら温泉郷という2つの名湯が結ばれているのもこの地域の特徴です。
頂上にある三国峠cafeでは、自家焙煎のハンドドリップコーヒーやソフトクリームなどが味わえます。ぜひドライブの休憩に絶景と共に楽しんでくださいね。
アップダウンが激しい|ジェットコースターの路
ラベンダーや色鮮やかな花が咲き誇る景色が魅力的な上富良野町。そんな上富良野町のもう一つの人気スポットがアップダウンの激しい直線道路、ジェットコースターの路です。
名前の通り、緩やかな道から一気に急降下、そして急上昇するまさにジェットコースターのような道路です。
ジェットコースターの路には民家がほとんどないので無番地で、カーナビでも検索するのが難しいです。
目印は、富良野から旭川に抜ける国道237号線沿いの深山峠を上富良野側から美瑛側に下ったところにある「西11線農免農道」の標識です。
ここではアップダウンの激しい道を楽しめるだけでなく、美しい丘陵と田園風景、遠くの十勝岳連峰の景観など、北海道らしい景色も楽しめます。
上富良野エリアは地元の食材を使ったグルメも充実しているので、地元の新鮮な野菜や果物を使ったカフェやレストランにもぜひ立ち寄ってみてください。富良野メロンや新鮮なミルクを使ったスイーツもおすすめです。
関連記事:富良野のお勧め穴場観光スポット!お花もグルメもゆったり楽しもう!
ニセコ山麓を縫う絶景|ニセコパノラマライン
ウィンターシーズンのスキー場で有名なニセコですが、ニセコにはドライブが楽しめるパノラマラインがあるんです。その名もニセコパノラマライン。
洞爺湖町と岩内町を結ぶ道道66号線のうちニセコ町から岩内町までの区間がニセコパノラマラインと呼ばれていて、日本百名道にも選出されている北海道屈指の絶景ドライブルートなんです。
カーブに富んだ走り応えのある道と、抜群の眺望変化が魅力的で、進んでいくほどに樹林帯から森林限界、海のパノラマまで、さまざまな大自然の表情を見ることができます。
このルートにはニセコ温泉郷の名湯が点在しているという密かな魅力もありますよ。ドライブでの疲れを温泉とクラシックビールでゆっくり癒すのも良いですね。
夏から秋にかけては、チセヌプリや神仙沼など登山やハイキングを楽しむお客さんでも賑わっています。
関連記事:夏のニセコ大満喫!道民が勧めるニセコの穴場観光スポット!
道南エリア
桜の絶景ドライブルート|静内二十間道路
北海道で最も美しい桜の絶景ロードと呼ばれているのが、静内二十間道路です。この道は、かつてこの地にあった御料牧場を視察する皇族の行啓道路として造成されたのがはじまりで、道幅が二十間(約36m)だったことから「二十間道路」と名づけられました。
静内二十間道路には、約2,200本もの桜が7kmにわたって咲き誇っていて、エゾヤマザクラを中心にカスミザクラやミヤマザクラの3種の桜が道路を彩る光景はまさに圧巻です。
静内に向かう太平洋沿いの国道235号線は、右手に太平洋、道路沿いに牧場が点在する、まさに北海道らしい光景が続く道で、車を走らせているだけでも北海道を満喫できるような場所です。
日高エリアは日本一の競走馬の産地で、サラブレッドの牧場が点在しています。大自然の中、馬が草を食べているところが見られますよ。春には馬の親子を見られるかも。
このエリアは3月から5月に「春ウニ(エゾバフンウニ)」漁の最盛期を迎えます。つまり、ドライブついでに美味しいウニも楽しめちゃうんです!ぜひ、目もお腹も北海道で満たしてあげましょう。
まとめ
今回は私たちが行ったことがある絶景ドライブルートでお勧めのものを厳選してお伝えしてきました。
もちろん、すべてお勧めのドライブルートですが、北海道にはこちらでご紹介した絶景ドライブルートの他にも「なーんにもない大平原を、どこまでも真っ直ぐに進む道」はたくさん存在します。
何気なくドライブしていると、思わぬところであなただけの特別な絶景ロードを見つけることができるかもしれませんね。それもまた旅の楽しみです☆
私たち【サムライトリップコンシェルジュ】は、皆様の北海道旅行をもっと素敵に、もっと快適に、一生の思い出になるよう全力でサポートさせて頂きます。
北海道のご旅行や北海道ドライブについての疑問、質問等ございましたらぜひお気軽にご相談下さいませ。